ブログトップ

cinema and book

killbill.exblog.jp

殺人症候群

e0012194_23472583.gif『殺人症候群』はとても読み応えのある小説でした。

作品のテーマは、貫井さんが自身のサイトで述べているとおり、「大切な人を殺した相手に復讐をするのは悪か?」「この世の正義とはいったい何か?」ということなんですが、大切な人は殺されたどころの騒ぎではなくて、陵辱され、汚され、しかも、その犯人は反省の色のかけらもないわけです。これを自分自身に置き換えてみると、これはもう想像するしかないのだけど、ボクだったら地の果てまで追いつめて、考え得るもっとも残忍な方法で復讐する。とても、梶原の奥さんのような心境にはなれないと思う。

読み終えた後にハッピーになる類の小説ではないけど、確実に心の中に何かが残るはず。家族持ちは、とくに娘がいるお父さんなんかは、これを読んだらぐすぐす泣いちゃうだろうな。

『失踪症候群』で登場した日野くん。なかなかいい味出してます。彼はこれからいい男になるだろうな。北嶋、梶原、牧田、継治はどうなったんだろう?ラストが見事な幕引きだけに気になる。

『失踪症候群』『誘拐症候群』はこの作品に帰結するための序章です。
この2つを読んでから読むべし。
[PR]
by dlynch | 2005-09-22 23:50 | book
<< スーパーサイズ・ミー 誘拐症候群 >>