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グレイヴディッガー

e0012194_06323.jpg『13階段』でいたく感動した高野和明さんの作品で、次に選んだのが『グレイヴディッガー』

GraveをDigする人、つまりは「墓堀人」を意味するタイトルなので、ホラーかなーと思ったら、スピード感溢れるノンストップ・サスペンスでした。主人公の八神は、まるで『逃亡者』のように、とにかく逃げる逃げる逃げる。

前科者の悪人だけど飄々としていてどこか憎めない八神、取調室でカツ丼を出してくれそうな古寺、青臭い正義感を振りかざす剣崎、切れ者の若きエリート越智、八神を追いかける謎のグループ(しかも、コードネームで呼び合う)、そして、ボウガンと不気味な衣装で追いかけ回すグレイヴディッガー。

まるで映画のように楽しめるエンターテイメントです。
謎解きや人物の絡まり具合も映画的というかドラマティック。
八神の台詞回しも気が利いてるし。

>>ネタバレするので反転してお読みください。
これで、八神はどうしてそうまでして他人の命を救おうとするのか?グレイヴディッガーはなぜ復讐するのか?あの仮面と衣装には防御以外の意味はないの?魔女狩りの拷問に似せて殺すのはなぜか?

この辺りまで細かく描写していたら、エンターテイメントを超えた作品になるんじゃないか、と思えるところが少し残念だったかな。
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by dlynch | 2005-10-17 23:59 | book
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