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カウンセラー

e0012194_20214547.jpg『ヘーメラーの千里眼』を買うつもりでamazonを訪れたら「この本を買った人はこんな本も買ってます」のところで紹介されていて、うっかりクリックしてしまった『カウンセラー』。amazonのマーケティングにまんまとハマってしまったワタシですが、カートにいれておいてよかった。極上のサスペンスです。文句なしにオモシロイ。「催眠」シリーズでは一番のできじゃないかな。法の矛盾、とくに少年法における被害者側への配慮のなさに対するアンチテーゼとしても一級品です。

家族を殺された女性教諭に復讐心が芽生える、でも教育者としての信条もあり葛藤が。彼女を救うべく嵯峨が立ち上がる・・なんてストーリーを想像してたんですが、そんな安易な想像はかるーく打ち破って遙か先へと展開を見せてくれます。サスペンスとしての面白さは、物語の展開にあたって繰り広げられる心理描写。もちろん、その心理描写を支えるのが臨床心理学で、こ難しい専門用語がいっぱい出てくるんですが、そこが楽しい。唯一、惜しいというか不自然に感じたのが、あるきっかけを呼び起こすために打った大芝居。リアリティを出すための伏線が欲しかった。かなりのお金がかかったと思うんだけど、誰が出したんだろう?

シリーズを追うごとに完全無欠のスーパーヒロインぶりに拍車がかかって、もうあとは宇宙人と対決する以外にないんじゃないか?くらいまで、自分たちの日常とはかけ離れてしまった岬美由紀(それはそれでエンターテイメントとして面白いんだけど)に対して、嵯峨敏也には、いつまでも日常で活躍して欲しいと切に願います。
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by dlynch | 2005-07-09 20:25 | book
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