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SAYURI

e0012194_21151141.jpg2006年の初映画はお正月らしく、あるゲイシャの回想録『SAYURI』。芸者さんの儚い恋物語を描いたドラマに違いないと思い込み、期待して観に行ったんですが・・・ファンタジーでした。米国人にとっては、サムライやゲイシャがいた頃の日本はナルニア国と同列なのでしょう。

だから、芸者と舞妓と花魁と女郎がこちゃまぜになってる!お座敷で披露したのはダンス?南京玉簾みたいに扇をヒラヒラさせるな!左前で着物を着てないかい?といった日本人的な突っ込みは、ひとまず置いておいておかないといけません。

ファンタジーとして観ると、街並みや景色はNippon的にキレイで、俳優さんたち、特に女優陣が魅力的。桃井かおりは桃井かおりっぷりが炸裂してるし、ミシェル・ヨーの姐さんぶりも板に付いてる。コン・リーと後半の工藤夕貴の崩れっぷりもよかった。そして、なんといってもチャン・ツィー。彼女のあの青い目で流し目を送られたら、どんな男だってイチコロ。

だけど、演出がちょっとね。辛い日々の中でちょっと優しくしてもらったからといって、あの年頃の女の子が頭が少し薄いおじさんに恋心を抱くのかなぁ?会長さんも会長さんで、どうしてあそこで告白しようと決意するに至ったか、そこを知りたい。最大の不満は、さゆりの目について、何も語られなかったこと。ただ単にミステリアスなだけで終わっちゃってる。

日本人的な突っ込みとして譲れないのは英語のセリフ。WWの配給だし、最大のマーケットの米国では字幕を嫌うから、英語を使うこと自体はいいとしても、日本語とごちゃ混ぜになっているのはどーかと。「Okasan, thank you」はおかしいでしょ。それに、どうしても日本人の俳優さんは名前で、たとえば「さゆり」って呼びかけると、そこだけが日本語になっちゃう。

いつか、邦画としての「SAYURI」を観たいな。
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by dlynch | 2006-01-09 21:16 | cinema
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