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半落ち

e0012194_21301343.jpg「日本中が震えたベストセラー」という帯のコピーと映画の評判を伝え聞いて手に取った『半落ち』は、感動に震えるというよりはしみじみと感じ入るタイプの小説です。

現職の警察官・梶聡一郎がアルツハイマーに蝕まれた妻を殺害してから自首するまでの「空白の2日間」の謎を巡って物語は進行していくわけだけど、その謎解きそのものよりも、梶に関わることになった6人の男たちの信念、社会性、家族を取り巻くドラマこそが、この小説の魅力。組織に属したことのある人、つまりサラリーマンな人々だったら、いろんなシーンで共感を覚えるはず。

「空白の2日間」の謎については、『「二人の天使」がいのちをくれた』に感銘を受けた身としてはあまり悪くはいいたくないんだけど、エンターテイメント的な観点からはちょっと弱いかな。梶の立場をもっとうまく想像できたら違うんだろうか?
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by dlynch | 2006-03-05 22:14 | book
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