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千里眼 トランス オブ ウォー

e0012194_226236.jpg前後が逆になっちゃいましたが、間抜けなことに『千里眼とニュアージュ』の前に読み飛ばしていた『千里眼 トランス オブ ウォー』を読み終えました。もちろん、先週のコタキナバル旅行のお供です。

今回の岬美由紀はイラクに派遣されて、現地でのトラブルから取り残されちゃう(何%かは本人の意志で残る)ところからスタートするわけですが、MVP松坂大輔も真っ青の直球ど真ん中で勝負に挑みます。

千里眼シリーズでは、若干28歳の主人公が、学術的な演説を部族の前で語れるほどアラビア語を流暢に操り、ムジャヒディンを倒すほどの武芸に秀で、一方で初めて見る横笛を周りの涙を誘うほどの技量で演奏してみせることに疑問を持つことはナンセンスなので、岬美由紀とはそういう人だという前提で読まなきゃいけません。でも、そんな彼女を笑う気がしないのは、松岡さんの丁寧な背景描写とどこまでも純粋な岬美由紀というキャラの為せる技。

そして、おそらく膨大な下準備を重ねに重ねて、丹念に風景や人物が描かれていて、さらにリアル世界とリンクする米国やブッシュへの批判が出てくると、ともすればノン・フィクションを読んでる気分になります。

やはり、旅行や出張のお供にはこのシリーズで決まり。
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by dlynch | 2006-03-22 22:31 | book
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