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ゲッベルスの贈り物

e0012194_23185352.jpgLas Vegasにいる間に読んでいたのが『ゲッベルスの贈り物』。読んだことのない作家の第三弾。作者は藤岡 真さん。この小説の主人公も同名です。

作者と主人公が同じ名前という設定やプロローグに出てくる飛良泉(ひらいずみ)という人物名からして、なんだか怪しいなぁと思っていたら、何か狙っているような軽めの文体、癖のある会話。話の筋も内容も全く関係ないけど、『エスケープ フロム L.A.』を思い出しました。この小説からはB級映画の臭いがプンプン漂ってくるんですよね。主人公の飲み方といい、映画ネタといい、この作者は相当にマニアックです。

マニアック故に複線の張り方も巧妙。最後のオチがまさかこうくるとは。繰り返し出てくるので、どういう背景があるのかと思ったら、最後の最後にまんまと騙されました。ただ、それ以外は正直イマイチ。10年以上前に書かれているので、仕方ないかも知れないけど、ドミノの謎がそういうことだったというのはちょっとなぁ。遺書の秘密はうーむ。黒幕の登場の仕方もうーむ。

どうやら、B級映画は好きでも、B級小説はあまり好きじゃないようです。
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by dlynch | 2006-04-30 23:43 | book
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