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子宮蓄膿症

先週の月曜日にはなの手術をしました。病名は「子宮蓄膿症」
子宮に入り込んだバイ菌が化膿して、膿が溜まってしまう細菌感染症です。

この1週間でいろんなことを学びました。

ひとつは獣医に頼り切ってはいけないということ。獣医の診断は専門家の「一人」の意見に過ぎません。イヌは人の言葉が話せないので、飼い主は獣医の言うことを信じてしまいがちですが、獣医も人間なので、間違いや症状に対する見解の相違があります。診察の仕方も人それぞれ。行きつけの獣医さんははなのことを「膀胱炎」と「悪阻」だと診断しました。でも、症状をネットで調べてみると「子宮蓄膿症」といういかにも恐ろしげな病名の症状にも当てはまるし、そもそもイヌには悪阻はほとんどないらしい。一向によくなる気配がないし、調べてるうちに最初の診断に疑問を感じ始めたこともあって、別の動物病院に行っていくつかの検査の結果下されたのが子宮蓄膿症で、実際にその病気に罹っていたのです。S先生は検査らしい検査をしなかったんですよね。セカンドオピニオン、時間に余裕があればサードオピニオンまで求めるべきと痛感しました。

もうひとつは避妊の問題。はなの子供が見たくて交配に踏み切りましたが、そもそも子宮蓄膿症に罹った原因として考えられるのが交配のとき。自然交配ができなかったので、人工交配をしたのですが、そのときの衛生面に問題があったのではないかと。うちのヨメがそうだったように交配のときは飼い主も舞い上がってしまって、清潔かどうかまで頭が回らないと思うので、将来交配させるようなことがあれば、くれぐれも衛生面に気を配ってあげてください。出張で付き添えなかったことには今更ながらに後悔してます。

だらけきっているうちのムスメなんてのんきに書いてた頃から、どんどん症状が悪くなっていって、ほとんどずっと寝っぱなし。特に心配になったのはご飯を食べなくなっていったこと。大好きなリンゴを鼻先にもっていってもプイと横を向いちゃう。楽天的なものの考え方をする私も食べなくなって3日くらいしてからは相当に焦ったし、夜中にふと目が覚めて、はなの体温を確かめることもありました。

はながいなくなるかも知れない。
元気になった今だからこそ口に出来るこの想像は、ふと過ぎってしまったときは恐怖です。怖くて悲しくて寂しくてたまらなくなる。きっと、笑いながらいまのことを話すときが来るはずだと信じて、この想像に対抗しました。

そして!手術は無事に成功。術後の経過も良好で、ほんのちょっと前におなかを切ったとは思えないほど回復しました。それも、ぬいぐるみ相手に格闘するほどに。よかった。ホントによかった。
子宮蓄膿症_e0012194_21205649.jpg

腕に巻かれているピンクの包帯は点滴の管をカバーしていて、エリザベスカラーはそこをガジガジしないようにするためのもの。手ぬぐいで作った手術着がなかなか可愛いでしょ?
by dlynch | 2006-05-27 21:30 | dog
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