ブログトップ

cinema and book

killbill.exblog.jp

殺人の門 | 東野圭吾

e0012194_04567.jpg中学のときに仲がよかった友達から突然電話がかかってきました。大学に通っていたときのことです。お互いの近況と旧友の噂話で盛り上がった後に彼は切り出しました。「ところでさぁ、クルマのワックスって何使ってる?」あぁ、こいつもアムウェイにはまったか、とひどく落胆したことを『殺人の門』を読みながら思い出しました。

『殺人の門』は、主人公の田島が小学生の頃からのつきあいである倉持に殺意を抱き、殺人の門に差し掛かって・・・というお話です。この倉持っていうのが非道い男で、怪しげな商売に手を出しては田島を巻き込む。田島は田島でお人好しで、知恵も倉持の方が回るものだから、騙され続けてどんどん不幸になる。田島の騙されっぷりには、読んでて腹立たしくなるくらいで、この辺が東野さんの描き方の巧いところ。

なぜ倉持は田島を巻き込むのか、数々の不幸がどうやって起こったのかが明らかになりつつ、果たして田島は殺人の門をくぐるのか?終盤は東野ミステリーの真骨頂なので、ここを楽しむためにも冒頭から気合いを入れて読みましょう。ただし、読了後は幸せな気分にはなれません。なんせ、人間の暗い部分がぶつかり合うお話なので。
[PR]
by dlynch | 2006-08-07 01:12 | book
<< ブレイブ ストーリー | 千明孝一 FINAL FANTASY XII >>