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空中ブランコ

e0012194_0353717.jpgAちゃんに勧められて読み始めた『空中ブランコ』

ここのところ、読む作家が固定化していたので、ここいらで新風を入れてみるかという気持ちもあって、作品名も奥田英朗という作家のことも全く知らないまま読み始めてみたところ、これがオモシロイ。

ここでいうオモシロイというのは、いわゆる映画や本を見たときの「おもしろかったぁ」という意味ではなくて、ワッハッハッと笑うオモシロさ。いや、この本の場合、正確にはクックックかな。ときどき、ツボにはまってぷぅ~っと吹き出します。

このオモシロさを支えているのが、主人公の精神科医・伊良部のキャラクター。30歳後半(あら、同世代だ)ながら、ただの子供です。だからといって、子供キャラを装っているようには見えない。でもって、コイツがすることは患者が属する世界でまさに子供のように遊ぶだけ。そこになにかしらの根拠や意図があるようには見えない。岬美由紀のような、洞察力もなければ慈愛もない。でも、治っちゃう。

もう一つオモシロイのが伊良部を訪れる患者の悩み。本人たちは至ってまじめなので、こういっては失礼なんだけれど、悩みそのものがおかしいケースもあれば、治っていくプロセスがおかしいケースもあって、いろんな箇所がおかしくって笑っちゃいます。そんな笑いの中でも、最後のエピソード「女流作家」はホロリときました。

さっぱりと軽い文体なので、就寝前に読むと気分よく眠れること間違いなし。
遠慮がちな人や二の足を踏む人、恥ずかしがる人にはバイブルになる可能性も秘めてる。

Aちゃんサンクス。
ハッピーエンド純愛物語だとばかり思ってたので、ちょっと新鮮。
こーゆー本が好きだとは知らなかったよ。
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by dlynch | 2005-08-06 00:45 | book
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