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ミュンヘン | スティーブン・スピルバーグ

e0012194_123468.jpgまるでドキュメンタリーを見ているかのような暗殺。現実の暗殺は『ミュンヘン』で描かれるように淡々と成し遂げられるものかも知れません。もっとも平和な日本にいる者としては推測するしかないのだけれど。

今年のアカデミー賞の5部門にノミネートされたようですが、そこに編集賞と作曲賞が含まれているのがよく分かるキレのいい編集とカメラワーク、それにサウンド。マイケル・マンとはまた違ったテイストのざらつきのある映像が印象的。70年代初頭の各国の都市がごく自然で、この辺りはさすがはハリウッド、さすがはスピルバーグ。作り物的な感じが全くしません。

イスラエルとパレスチナの関係にさほど明るくない私には、肝心のこの作品のテーマをきちんと理解することが出来ませんでしたが、それでもブラックセプテンバーのアリがそうとは知らずにモサドのアヴナーと語り合うシーンで使われた"Home"という言葉には考えさせられるものがありました。対照的なラジオの曲を取り合うシーンにもね。

そのアヴナーを演じたエリック・バナがよかったですね。
狙う立場から狙われる立場に転じてからは明らかに顔つきが変わったし、そこで苦悩する姿が痛ましかった。いろんなことを考えされられます。
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by dlynch | 2006-10-29 01:23 | cinema
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