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オリバー・ツイスト | ロマン・ポランスキー

e0012194_22363144.jpg『オリバー・ツイスト』を観ながら、世界名作劇場の『小公女セイラ』を思い出してました。どれだけいじめられても、恨み言一つ言わないセーラ。彼女が責められる理由なんてどこにもないのに、どうしてああまで執拗に不愉快な思いを与え続けられるのか?いじめる側の心理が不可思議に思えたもんです。

で、調べてみました。だって、いい歳した大人たちが孤児だからというそれだけの理由であそこまでオリバーくんに辛く当たるものなのか?おかわりしたからってそこまでしなくても、って現代人なら国を問わず疑問に感じるはず。

舞台になってる19世紀の英国って産業革命の直後で、工業化が加速したもんだから、労働者が爆発的に増えた時期なんですね。インフラも整ってないのに人だけ増えると、いろんな問題が起こってくる。住宅とか衛生とか。教育なんて二の次。そんな荒んだ大人たちにとって子供、とくに孤児は安いだけの労働力だったんだろうと推測しました。詳しくはこちらを。もっと世界史を勉強しておくんだった。

当時の英国の様子が田舎も都会も田園もスラムも昼も夜も見事に描かれていて、全編を通して絵画のようにきれいで、雰囲気のある映画なんだけど、それで終わっちゃってるのが残念。オリバーくんに意志力がないので、ただのラッキーボーイに見えちゃう。ポランスキーはこの映画で何を語りたかったんだろう?
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by dlynch | 2007-02-19 23:42 | cinema
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