大阪から東京に戻るときはいつもそうするように、
551で肉まんと餃子を、車内でビールを買い込んで、のぞみ156号で19:56に新大阪を出発したのでした。ここまではいつも通り。
京都から乗り込んできたオヤジがいきなり座席をガッと一番後ろまで倒す。真後ろに座っていた同僚Yくんはちょっと嫌な顔。USから毎週送ってもらってる
『24 シーズン6』をゆっくり鑑賞しようとしてたからね。ほどなくして車掌さんがやってきて検札。すると、なにやらそのオヤジともめている。どうやらひかりの自由席切符しか持ってないらしい。
差額を支払うか、自由席に移るかのどちらかにして下さいと説明する車掌さんに対して、やけに横柄に応じていたそのオヤジは「分かったよ、じゃその差額とやらを払うからさ、いくら?」と財布を取り出したまではよかったんだけど、3千なんぼという金額を聞いて、同じ車両で何でそんなに違うんだ、JRはぼったくってるだのと言いがかりをつけはじめる始末。「分かったよ、じゃあ自由席に移る」と言いながらも、読んでるビジネス書に目を向けたまま動こうともしないので、困った車掌さんは「じゃあ、私が次に見回りに来るまでに移動しておいて下さい」と言い残して去っていったのでした。
車掌さんがいなくなっても、全く動く気配はなく、それから20分くらいで戻ってきた車掌さんには相変わらずグダグダと「駅に着いたら払うから」とかなんとか言い訳を並べて、ついに車掌さんはあきらめ顔で退散(したように見えた)。厚顔無恥という言葉はこのオヤジのためにあるようなもんです。
ここでYくんと立てた仮説は、①オヤジはこのまま逃げ切るつもりなんだろう(名古屋までの切符を持っていた) ②最後にトイレに逃げるとか姑息なことやるかも ③上長を連れて、もう一度説得にくるんじゃない? ④駅で鉄道警察が待機してたりしてね
岐阜羽島駅あたりで席を立ったので、②か?と思ってきたら律儀にもちゃんと戻ってきて、どうやら堂々と逃げ切る様子のオヤジ。でも、車掌が戻ってくる気配はない。④ほど大げさにするまでもなく、見過ごすのかなぁと思っていたら、なんと名駅のホームには鉄道警察の姿が。オヤジは連行されていったのでした。ホントにみっともない。
そして、のぞみ156号での事件はまだ続くのです。