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雲のむこう、約束の場所 | 新海誠

e0012194_034992.jpg邦画全般に言えることだけど、ディレクターが一人悦に入る作品って多くないですか?観客後回しで、自分の作りたいものを作ってるというか、アニメーションの場合は特にその傾向が顕著な気がして、この前観た『雲のむこう、約束の場所』はその典型のような作品でした。

監督の新海誠さんは、ほぼ一人で『ほしのこえ』という作品を作り上げたことで一躍有名になった方で、これが初の長編映像作品だそう。そのせいかこだわり具合がひしひしと感じられて、風景や陰影の表現には目を見張るものがあり、ローカルの駅や草原を背景にした淡い男女3人模様には素直に感動していたんだけど、お話がちょっと・・。

あの北海道やユニオンの設定は面白いと思うんだけど、ほのぼの初恋物語+男の子の夢物語の前半とSFチックになってしまった後半がちぐはぐ。オーバーラップを多用したカット編もちぐはぐ。吉岡秀隆と萩原聖人が演じた主人公男子と声優さんが演じたヒロインもちぐはぐ。気合いを入れすぎた感が否めません。脚本も台詞もなーんか素人っぽいし。ヒロキがヴァイオリン弾くシーンは観ていて恥ずかしかった。

ただ、ほかのアニメーションとは違う魅力があるので、もしかするとこの先ブレイクするかもしれない。これからに期待感を込めて。
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by dlynch | 2007-04-23 00:43 | cinema
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