ブログトップ

cinema and book

killbill.exblog.jp

火の粉

e0012194_14242716.jpg機中で読もうと思って買ってあった雫井脩介さんの『火の粉』なんですが、出発前に読み始めてしまったのが運の尽き、成田に向かうNEXの中でも読み耽り、読み終えたのは結局、フライトの1時間後でした。

先の展開を知りたくてページをめくる手が止まらない。これほどまでに思わず斜め読みになりそうな自分を押さえ込んだのは久しぶりの体験です。作品名の通り、梶間家に降りかかる「火の粉」の不気味さを描いた超一級のサスペンス。

読み終えて気づいたのは男性作家の作品であるにも関わらず、その巧みな女性の心理描写。中盤にクローズアップされる尋江と雪見の視点に全く違和感がなくて、なんでみんな彼女たちの心労を分かってあげないんだよ、とくに俊郎、お前は浅はかすぎるぞ!コノヤロー!!と、もどかしい思いを抱かせてくれました。

雫井 脩介という作家を知るきっかけになったこの作品。
これから当分は彼の作品を読み漁ることになりそうです。
[PR]
by dlynch | 2005-08-19 14:27 | book
<< San Joseのレストラン シュレック2 >>