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海賊モア船長の遍歴 | 多島斗志之

e0012194_13581278.jpg海賊というと『パイレーツ・オブ・カリビアン』に代表されるような、下品で汚らしくてむさ苦しい無法者が略奪を繰り返すようなイメージしかなかったけど、『海賊モア船長の遍歴』を読むとそんなイメージがちょこっとだけ変わります。

やってることはあくまでも略奪や誘拐なんだけど、モアと男爵のキャラクターのせいか、野蛮な感じがしない。というか、行為そのもの以外はとても紳士。「潔癖な悪人」と評したスービアの一言がそれを物語ってます。そのスービアとのエピソードはとてもすてき。もう一つは多島さんの淡々とした筆運びだろうな。胸ときめく本格冒険ロマン!というよりも、ノンフィクションの歴史書を読んでるような、NHKのドキュメンタリーを見ているような、そんな感じ。

一つだけ納得できないのが、文庫本なのに上下2段にした段組。目線が上下左右に動くし、妙なところで改行もするので、読書に熱中できない感が拭い去れず、単行本でもこうだったのかな?
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by dlynch | 2007-05-26 13:58 | book
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