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マドンナ | 奥田英朗

e0012194_23113649.jpgポケットに単行本さえ入っていれば一人でどこでもOKというか、むしろグループで行動するのは好きじゃないので、海外で一人になっても全く気になりません。シアトルにいるときも、ステーキ屋(美味い店だったのに名前忘れちゃった)でフィレミニョンを平らげたあと、ガーリックの効いたフレンチフライを頬張りながら『マドンナ』を読んでました。

部下に妄想を抱いて悩む、ダンサーになると言い出した息子に困る、総務課の実態に憤る、欧米風の女上司に戸惑う、パティオの老人に父を重ねる、そんな揺れる40代の課長さんを主人公にした短篇集で、間もなくその世代に突入するサラリーマンとしてはちょっと複雑な気分。そう、まさしくこういうことを考えてしまうお年頃になっちゃうんだよねぇ。

長い間、外資にいることもあって個人的に笑えたのが「ボス」。浜名さんっぽい人、確かにいるんだよね。あくまでも「っぽい」だけど(だからといって尊敬されてるわけでも、仕事ができるわけでもない)、Iさんも水道橋でメガホン持って降りることあるのかなぁ?

それにしても、奥田さんは男性にしても女性にしても、そのときどきの微妙な心理を軽い文体で表現するのが実に巧い。さらっと読めちゃうから、ふんふんって次に進んじゃうんだけど、そのさらっと読ますところがスゴイなぁ。
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by dlynch | 2007-08-02 23:11 | book
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