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グレート・ギャツビー | スコット・フィッツジェラルド | 村上春樹 訳

e0012194_23412499.jpg敬愛する村上春樹をして、「『グレート・ギャツビー』がすごい作品じゃなくて、ほかの何がいったい「すごい作品」なんですか」と言わしめる作品だし、アメリカ文学を代表する作品だとも言われているので、相当に背筋を伸ばして、ストーリーを追わないように一行一行噛みしめるようにして読んでみました。

正直なところ、第二章までは苦行。村上春樹といえども訳文独特のリズムにどうしても乗れず、時代背景や土地柄、人物関係がなかなかつかめず、まるで大学生が宿題に与えられたテキストを読むようにじりじりと読んでたんですよね。

それが第三章に入って、ギャツビーの過去がぽつぽつと語られるようになってからようやく「入り」はじめ、気がつけば終章。あっという間に読み終えたという感じではなかったけど、没頭してからは一言一言読むのが楽しかったなぁ。

現代の日本人の感覚からすると分かりづらい箇所も多いけど、ここで描かれているのは普遍的な恋愛。男が女を愛するってことのね。男子としてはギャツビーの生き方にはものすごく共感できるし憧れる。文体の方は慣れてしまえば、やっぱり村上春樹なので、独特の文章のつなげかたやリズム、比喩が楽しめます。ここはフィッツジェラルドがすごいのかな。

こうなると他の翻訳も読んでみたいし、いつか原作も読んでみたいねぇ。「ただある程度英語ができればわかる、というランクのものではない」らしいけど。
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by dlynch | 2007-08-13 23:41 | book
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