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ナイロビの蜂 | フェルナンド・メイレレス 

e0012194_14491653.jpgケニアに舞台を移した『サハラ』的なラブロマンス&サスペンスだと思ってた『ナイロビの蜂』は、重厚な社会派サスペンス&大人のラブロマンスでした。タイトルとポスターだけで先入観持っちゃだめですね。

劇中にもその名が登場する国境なき医師団に僅かながらの募金をしてるんだけど、確かに現地での実態はこんな風なのかも知れない。そこでビジネスが成立するとなれば、国や企業が容赦なく利権を争う。純粋なボランティア精神が穢される様子には、フィクションとはわかっていても、むかっ腹が立ちます。そういう意味ではビル・ナイの不気味さとドキュメンタリーのようなカメラワークはすばらしいなぁ。

一方で、テッサのちょっと破滅的で激しい愛とジャスティンの常識的で物静かな愛のラブロマンスが物語りの重要な柱になっていて、後半のジャスティンの行動力に繋がっていきます。そして、あのラスト。予測はできた展開だけど、直接的に見せないその演出がこれまたすばらしい。完成度の高い映画です。
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by dlynch | 2007-08-31 14:49 | cinema
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