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さよならの代わりに | 貫井徳郎

e0012194_014128.jpg小説にせよ映画にせよ、タイムトラベルは好きなテーマの一つ。自分がタイムスリップしたらどうしよう、未来人に会ったらなに話そうと、宝くじが当たったらなにを買うかと同じくらいのレベルで夢想してる幸せなオトコだったりします。

そんなタイムスリップものの楽しみ方は、タイプスリップした本人とそれに関わった人間がその事実をどう受け入れて、どう行動するか、タイムパラドックスの落とし穴をどう活かすか、だと思うんだけど『さよならの代わりに』では、主人公がなかなか事実を受け入れず(ま、現実的にはそうだんだろうけど)、タイムパラドックスのおもしろさが終盤に集中しちゃってるところが今ひとつ。謎解きもちょっと弱い。

それでもこの本がそんなに嫌いじゃないのは、>>ここからネタバレにつき反転。未来が変わらないこと。せっかくのフィクションなのにそれは救いがないんだけど、世の中は必然の連続で成り立っていて偶然なんてひとつもないと堅く信じてる身にはその方がしっくりくるんだな。RPGじゃないんだから、やり直しは効かないしね。だからこそ、それを願うってこともあるんだけど。
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by dlynch | 2007-09-08 00:08 | book
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