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東京物語 | 奥田英朗

e0012194_0403238.jpg1978年に名古屋から東京へ上京。家庭の事情で大学を中退し、小さな広告代理店に就職。コピーライターとして独立した田村くんの1989年のバブル狂乱までを描くのがこの『東京物語』。たぶん、奥田さんの半自伝的な小説です。

10年の差はあるものの、ほぼ同じように岐阜から東京を目指し、4畳半一間の社員寮で東京デビューを果たしたあの頃がよみがえるようで、懐かしいような、照れくさいような、当時のいろんなことを思い出しちゃう。とくに、「レモン」のキスシーンや「名古屋オリンピック」の西条氏の説教シーンなんかにね。

時代感を演出するための、音楽やファッション、スポーツ、政治などの時事ネタが、どれもリアルタイムで体験してきたことばかりで、しかも、ラガーマンだった故に新日鐵釜石と同志社の日本選手権にはかじりついてたし、プレリュードにもルノーサンクにも乗ってたことがあったり、なんといっても生まれ育ったのが名古屋と同じ文化圏の岐阜だったりと、田村くんがいた世界に入り込めたのは幸せなことだったかも。読者の世代と出身地によって感じることは違うんだろうなぁ。
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by dlynch | 2007-10-23 23:40 | book
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