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千里眼の教室 | 松岡圭祐

e0012194_162732.jpg正直なところ、角川の新シリーズになって物足りなさを感じはじめたところに『千里眼の教室』でとどめを刺されました。悲しいことにシリーズ史上最高の駄作です・・。

いじめやゆとり教育の弊害、世界史の履修不足をタイムリーに取り上げるのはいいんだけど、肝心要の高校生が独立を宣言することになったきっかけが、今どき漫画のネタにもならない奇妙奇天烈なあんな理屈だったとは。だいたい、独立を宣言した高校生が模擬試験の点数アップを狙うって、なんだそりゃ。おまけに学力アップのために考えられた策といい、外貨を稼ぐための策といい、どれもが子供じみていて、いちいち感心してみせる美由紀ちゃんが痛々しい。

その美由紀ちゃんにして、相も変わらず自衛隊の戦闘機をレンタカーのように拝借しながら反省の色なし。自衛隊への復帰を求められると断るくせに、元自衛官であることを最大限に利用するって、清廉な美由紀ちゃんとしては矛盾してないのか?

『千里眼』シリーズの魅力は、奇想天外な設定ながらも、そこそこのリアリティをベースに岬美由紀の超人的な活躍で困難を乗り切る、悪に立ち向かうところなのに、今回はそのどちらもなし。そろそろこのシリーズ読むのやめようかな。
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by dlynch | 2007-11-03 01:06 | book
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