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亡国のイージス

e0012194_19392371.jpg原作となっている小説を先に読んでしまった場合は、たいてい、その映画はつまらないと感じることが多いんですが、残念ながら、この『亡国のイージス』もその仲間入りです。

パッチワークのようなあの物語の進め方で、原作を読んでない人にもストーリーが分かったのかなあ?なぜ、宮津艦長は行動を起こしたのか?なぜ、あれだけの幹部が同調したのか?なぜ、仙石は如月を気にかけるのか?なぜ、如月はDAISとして戦うのか?肝心なそういうのが、映画では全く伝わってこなかった。

原作のエピソードをいろいろと突っ込みすぎなんですよね。小説のあれだけの情報量を120分に収めないといけないんだから、ばっさり落とすところは落とした方がいいのに、その辺の思い切り不足や迷いを感じました。ジョンヒ役はその象徴。

もうひとつの不満は、キャスティング。真田広之の先任伍長・仙石はあまりにも原作のイメージとかけ離れすぎていて、だからといって、この仙石もありかなとも思えなかった。寺尾聰の宮津艦長も今ひとつ。いい人なんだけど、威厳にかけるんですよね。『ザ・ロック』でハメル准将を演じたEd Harrisを思い浮かべながらそう思いました。映画で副艦長になっている必然性も感じられなかったし。

とはいえ、よいところが全くなかったわけでもなくて、キャスティングで言えば、ヨンファの中井喜一、風間・水雷士の谷原章介はドンぴしゃ。竹中・船務長の吉田栄作、総理の原田芳雄はイメージとは違うけど好演。とくに梶本総理の芳雄ちゃん(うちのヨメはなぜかそう呼ぶ)の政治家ぶりは意外性もあってよかった。本物のイージス艦や戦闘機で撮影した迫力の映像も魅力の一つ。『ローレライ』はそこがイマイチだったから。
もっともその分、最後にいそかぜが沈むシーンのおもちゃ感が・・・だったんだけど。
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by dlynch | 2005-08-28 19:46 | cinema
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