そして、予定よりも一日遅れの帰りの機内で観たのが
『ロッキー・ザ・ファイナル』。劇場で観たかったのに、忙しくて見逃しちゃった作品です。
第一作目からリアルタイムで知っている世代としては、あのビル・コンティの名曲が流れるだけで、ゾクゾクする不思議な高揚感に満たされてしまうので、悪く思いようがないだろうと思いながら見始めたんだけど、正直なところやや期待はずれ。『ロッキー』だからって期待が高すぎたのかな。
なんかエピソードのバランスが悪い。過去を振り返るシーンが多すぎるし、マリーはともかくステップスはいらない。その分、ディクソンの苦悩やロッキーのトレーニング(割とあっさり終わってしまう)に時間を回してやればよかったのに。
とはいえ、復讐のためでも、名声を得るためでもなく、自分の中にくすぶっていたものを全て吐き出す、ただそのためだけにフルラウンドを戦い抜く姿には男としてしびれる。60歳を過ぎながら、あそこまできっちり身体を仕上げて、元プロボクサーと本気でどつきあいをするスタローンの姿にも打たれる。自分がオヂサンと呼ばれる世代に突入してるから余計にね。