前に読んだ
『見えないドアと鶴の空』では、Amazonで言えば星1つくらいのコメントを書いたのに、習性とは恐ろしいもので、そんなことはすっかり忘れて
『不自由な心』を手に取ってみましたが・・
残念ながら、短編で構成されるこの作品で描かれていることも、小難しい理屈を振りかざしながらも、結局は自分のことしか考えられず、連れ添っているヨメさんどころか、愛人のことさえもちゃんと考えることのできない、身勝手で、だらしのない男たちだけで、その他者と真摯に向き合わない態度には、正直むかっ腹しか立たず、とっても不愉快。
あとがきで作者自身が述べているように、5つの作品の連続性をつなげてみても、この不愉快さは変わらず。これだけ人を不快にさせる小説ってのも、それはそれで貴重ではあるかも知れないけど、せっかくのフィクションの世界で物語を楽しめないってのは、ワタクシ的にはNG。これでもう読まないと誓った作家の二人目にめでたく?ノミネートです。