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GTroman | 西風

e0012194_23474536.jpgクルマに興味のある人、なかでもジュリエッタとかMGとか"R"とかアルピーヌとかコブラとか、そんなキーワードにぞくぞくできる人だけが楽しめるコミックがこの『GTroman』です。

いまから20年ほど前の地方の男子学生の最大の関心といえばクルマで、『頭文字D』のように峠に命をかける系から、見た目最優先のクーペ系、これ見よがしな改造が好きなヤンキー系、お金持ちお坊ちゃんの外車系、そして、クルマいじりが好きでクラシカルな外観に惹かれるエンスー系に大別されてたと思うんだけど、そのエンスー系のバイブル的な存在だったのが、1988年に第一刷が発刊されたこのコミックなのです。

その独特の作画はけして巧いとか綺麗ではないし、物語の展開にも台詞運びにもどことなく野暮ったい感じがして、井上雄彦さんのような圧倒的な完成度を誇る作品の対極にあるようなコミックなんだけど、オイルが焼ける匂いやエキゾーストノートが聞こえるような気がして、なんだか不思議な魅力があるんだよねぇ。今でもときどき本棚から引っ張り出して読むこのコミックをなんとなくAmazonで検索したら、なんと完結編が出てるじゃん!ファン納得の終わり方です。

でも、あとがきを読んで、あぁでもあの時代は終わったんだなぁともちょっとしんみり。だって、西風の息子が「ATで、オデッセイとか・・<中略>・・ステージアとか何でも良いけど、クルマ買って」って・・。そんなのあり?
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by dlynch | 2008-03-28 23:57 | book
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