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秘密 | 東野圭吾

e0012194_23463673.jpg読みたいと思う作品がないので、本棚から『秘密』を引っ張り出してきました。初めて読んだ東野作品。そして、この後、彼の小説を読み漁ることになった記念すべき名作です。

気がつけば、事件に遭遇したときの平介と全くの同い年になってることに気づきしばし愕然。年月が過ぎるのって早いですね(しみじみ)。前に読んだときから3年以上も経過していることに驚きつつも、あらすじのほとんどを覚えていて、ああやっぱりこの作品が好きだったんだと改めて気付かされました。

『秘密』が好きなのは、現実的にはまず持ってあり得ない現象をベースとしながらも、現実的な夫婦の関係性や心の揺れが丹念に描かれるところ。そして、平介は直子を愛し続けること。ファンタジーな世界のファンタジーなのです。とくに今回は同い年になったということもあって、前以上に平介に自分を重ねていたので、直子の行動や発言に自分だったらどう対処するだろうと真剣に考えながら読んでました。一つ言えるのは平介は家事をすべき(笑)

自分を重ねれば重ねるほど、平介の喪失感が伝わってきて、切なくなる。山下公園のシーンはさらっと書いてあるので余計に切なくなる。そして、最後の秘密。直子が藻奈美として生きてきたのか、直子が消えて藻奈美が戻ったのか。平介は前者と受け取ったようだけど、ボクとしては後者であって欲しい。でないとあまりにも平介が可哀想なんだもん。
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by dlynch | 2008-05-05 23:49 | book
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