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犯人に告ぐ | 瀧本 智行

e0012194_0221053.jpgそもそもは映画のトレーラを書店で見かけたことが、原作を買うきっかけになったので、そりゃ『犯人に告ぐ』は観るでしょ。とはいえ、映画が原作を越えることは滅多になく、だから、さほど期待していたわけではないんだけど、意外になかなかよくできてます。でも、そこまで。よくできてはいるんだけど、パンチに欠ける。佳作どまりの惜しい映画でした。

まず好感が持てたのは、実力のある俳優陣を揃えたこと。奇を衒ったキャスティングもなく、ジャニーズもアイドルもおらず、誰もがしっとりとした演技を見せてくれます。原作にとても忠実で、大切なポイントが2時間にうまくまとまってるのもすばらしい。逆にまとまり過ぎていたのが弱点くらい。確実に映画が勝っていたのは、殺害現場のシーン。一般人は少年が殺害されている現場をうまくイメージできないしね。あれを映像で見せられると巻島の無念がよく伝わってくるし、伝わるだけの説得力のある色合いでもありました。

原作を読んだ人間が映画にがっかりしてしまうのは、自分が想像したキャラクターとは違う俳優が演じていたり、演出されたりするところだと思うけど、そこはこの映画でも変わらず、巻島やその奥さんを初めとして、みんななんだか違う。植草の堅物キャラはまだいいとしても、津田長がちょっとね・・。あれでは県警本部に連れてきた意味が伝わってこない。俳優陣がよかっただけにそのギャップがどうしても気になったのでした。
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by dlynch | 2008-05-08 23:59 | cinema
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