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さまよう刃 | 東野 圭吾

e0012194_23573297.jpg本屋に寄ってみたら、東野圭吾の新刊『さまよう刃』が出ていたので、即買い。昼休みに読み始めたら、あっという間で翌日の昼休みで読み終えてしまいました。いつものことながら、ストーリーテーラーですね。

物語は表紙裏のあらすじでほぼ掴めます。謎を楽しむのではなく、この物語をどこに帰着させるのか?を想像するが正しい読み方かな。復讐を完遂させては、この小説で問いたかったはずのテーマが崩れちゃうし、かといって復讐をさせてあげないと読者が納得しない(私も納得しない)。その相反する結末をどこに落ち着かせるのかをあえて考えないように読み進めてたら、とんでもない事実と共に見事なラストが待ってました。もう脱帽です。

軽い文体でコメントしてますが、少年犯罪が多発する今の社会では、フィクションとは思えないほどリアリティがあって、登場する少年たちやその親には本気で腹が立つし、その犯罪の内容たるやフィクションと分かってはいても、目を背けたくなります。女性は正視できないかも知れない。それに、もしも自分が長峰の立場だったらと思うと、想像すらしたくないほどの凄惨な体験なわけで、自分なら伴崎の部屋で発狂するだろうな。

あらためて少年法について考えさせられました。自分には何ができるだろうか・・。
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by dlynch | 2008-06-03 23:57 | book
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