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300 | ザック・スナイダー

e0012194_1894152.jpgタイトルの『300』は攻め込まれたスパルタ軍の数。対するペルシア軍は100万人の大軍隊。史実に残る紀元前480年の「テルモピュライの戦い」を下地にした映画ではあるけれど、歴史物というよりは、ファンタジー+ゲームな感覚の不思議な映画です。

まず、スパルタ軍の男たちの肉体美からして作りもののような造型。あれ一人倒すのに現代の日本人なら50人はいるんじゃないだろうか。宇宙人のようなクセルクセス王(でも、雰囲気があってカッコイイ)に率いられたペルシア軍には、トロールのような怪人やアジアから連れてこられたというヘンなお面をつけた忍者部隊(お面がとれた姿はゴブリン?)とノリはほとんど『ロード・オブ・ザ・リング』。そんな軍隊たちがVFXでいじくりまくった錆色の背景で戦うもんだから、血しぶきが舞っても、腕が切り落とされてもリアリティがまるでなく、誰かがプレイしてるゲームを眺めるような感覚でした。

最後の最後に日本人にはなじみ深い滅びの美学のような演出があって、そこには少しだけホロリとしたけれど、基本的には映像美を楽しむ映画。怖くも気持ち悪くもないので、ポップコーン片手にわいわい楽しみましょう。アラブやアジアを馬鹿にしてるようなシーンもあるけど、そんなのいっしょに笑い飛ばしちゃえ。
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by dlynch | 2008-06-08 18:20 | cinema
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