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時生

e0012194_1411689.jpgあり得ないんだけど、100%ないって言い切れるかな?と自問してしまうリアリティというか現実感を伴った小説を書かせたら東野 圭吾さんって当代随一です。『秘密』を読んだときはあまりにも感動してしまって、そのあとDVDも買ってしまいました(まっ、やはり原作の方がよかったんですけど)

ということで、ランチのときに読むために、オフィスが入っているゲートシティ大崎の本屋で買ったのが、講談社文庫の新刊で出ていた『時生』

「不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―」と帯にあるように、若い頃の自分が息子である「トキオ-時生」に会うという、まさにあり得ない話なんですが、読んでいくうちに、未来の息子に会ったらなんて声をかけようかな?息子だって分かるかな?と、いつのまにか現実に重ねている自分に気づきました。

読者にはかなり早い段階で謎が明かされるので、謎を解き明かしていくミステリーというよりは、父と子のヒューマンドラマとして読みました。タイムパラドックス系のにやりとさせてくれる箇所もあり、あーっという間に読了。結局ランチで読んだのは一回だけだったような。

最後に息子にかける言葉がイカしてます。
ちょうど今の季節の秋晴れのようにちょっと切なさが残る、でも、清々しい気分。
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by dlynch | 2005-09-11 01:52 | book
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