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スマッシュ×スマッシュ! | 松崎洋

e0012194_23162320.jpg武蔵小山の商店街にある本屋さんの店先に平積みされてた『スマッシュ×スマッシュ!』。著者のことはまるで知らなかったけど、「感動のテニス・ストーリー」という帯のコピーに惹かれて買ってしまいました。

これがとってもよかった。プロのテニスプレイヤーを目指す勇太を軸に、その彼女の香織、アスペルガー症候群の颯人とその母親の結子、スナックで働くリコとゆいが絡んで、成長していく物語なんだけど、それぞれに抱えている悩みがほぐれていく様が実に爽やか。とくに勇太が世界を相手に転戦しながら成長していく様子は、何か一つのことに人生を賭けることの苦しさと素晴らしさを伝えてくれて、胸が熱くなります。颯人もそう。人が立ち直るときって、やっぱり人がきっかけになる。青春っていいよね。そして、ベンとルルドの存在。犬好きとしてもこんなファンタジーはたまりません。凹んでいるときに読んだせいか、陳腐な言い方で少し恥ずかしいんだけど、この本には勇気をもらいました。

シンプル過ぎるほどシンプルな文体で、あっという間に読めちゃうので、文章好きには物足りなさもあるけど、お奨めです。こんな本に出会えることがあるから、街の本屋にはがんばってもらいたいなぁ。Amazonで買うのは極力控えるようにしないと。
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by dlynch | 2008-11-01 23:31 | book
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