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カテゴリ:cinema( 159 )

ラストサムライ | エドワード・ズウィック

e0012194_093781.jpg先週、日帰りの大阪出張があったので、帰りの新幹線で『ラストサムライ 』を観てました。幕末なら会津、源平なら義経という典型的な判官贔屓なので、何度観ても最後の戦いや勝元の息子が髷を切られるシーンには涙腺が弛んじゃいます。

ま、落ち着いて観ると、時代考証がめちゃめちゃで、地理関係もいい加減で、時々どう見ても日本には見えない景色だったりして、日本人としてのツッコミどころは満載なんだけれども、名誉というhonorとはまた違うニュアンスの言葉をWWに通用するエンターテイメントに昇華していたと思う。惜しくらむは、武士道がたんなるバンザイアタックに見えてしまうところ、たかとオールグレインのロマンス。とくに後者は何度観てもやっぱり納得できない。

俳優陣は渡辺謙にスポットが当たりがちだけど、ボブ役の福本清三を初め、脇役がすばらしく、そして、日本人ではなんといっても真田広之がカッコイイ。あの存在感と格好のよさにはしびれます。そして、トムさまもさすが。トム・クルーズが故に見過ごしがちだけど、欧米人があそこまで甲冑を着こなして、殺陣が様になるようになるには、相当にトレーニングを積んだだろうし、勉強をしてるはず。また、時間があったら観ようっと。
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by dlynch | 2008-12-13 00:09 | cinema

レッドクリフ Part I | ジョン・ウー

e0012194_2315273.jpg最初に『レッドクリフ』の存在を知ったときは、赤い崖赤い崖・・赤壁の戦い?と英単語をそのまま持ってくる日本の配給会社の浅はかさにがっくりきましたが、大スクリーンで見てきて考えが改まりました。これは三国志の名を借りたアクション超大作。むしろ三国志のことを知らない方が楽しめるんじゃないかな。

とにかく戦闘シーンの迫力がすごい。これぞアクション映画の醍醐味。この映画に興味があるなら、DVDのリリースを待たず、劇場に足を運ぶべき。とくに超雲と関羽の超人的な戦いっぷりが(HEROほどスーパーではない)手に汗握ります。

歴史物として好感が持てたのは、物語がシンプルなところ。強大な軍事力を誇り、さらにその勢力を拡大しようとする曹操 vs 民草を大切にする劉備と悩める若き君主・孫権の連合軍を軸に、三国志の人気者である孔明と周瑜を主人公に据えて、ロマンスは周瑜と小喬だけという潔さがすばらしい。

俳優がまたすばらしくて中村獅童はなかなかの好演。劉備、関羽、張飛、超雲はまさにイメージ通り。トニー・レオンの周瑜と金城武の孔明は良い意味でイメージを裏切ってくれました。小喬・・艶っぽくてドキドキ(絶世の美女というイメージとはちょっと違うけど)。

三国志ファンには物足りなさやイメージのとの乖離があるかも知れないけど、映画でも観てスカッとしたいなぁなんて方にはお奨めです。
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by dlynch | 2008-11-24 23:36 | cinema

ラストゲーム 最後の早慶戦 | 神山 征二郎

e0012194_23374473.jpgいいところがまるでなかった『フライング☆ラビッツ』に対して、不覚にも涙してしまった『ラストゲーム 最後の早慶戦』。こういう映画を観て、泣いてしまうのは、歳をとってしまったということなんだろうか?

話はとてもベタです。ポスターのコピーだけでどんな展開になるのか想像がつくくらいオーソドックス。でもね、それでも、学生時代にラグビーをやっていたせいか、スポーツにおける試合の大切さってよく分かるし、ましてや早慶戦となれば、そこの学生となれば、試合に賭ける思いが違うはず。ましてや、もう間もなく出陣しなければならない、生きて帰れる保証はなく、生きて帰ってくると口にすることもできない。そんな状況下で、せめて子供たちに試合をやらせてあげたいっていう監督や父親や母親や兄や妹や合宿所の女中さんの気持ちを考えると涙が出てしまうわけですよ。そして、最後の応援エール。あれもベタな演出だけど、やられました。ぐすん。

俳優陣もすばらしくて、学長や監督、両親のベテラン勢はもちろん、野球部員たちが抜群によかった。とくによかった渡辺大は渡辺謙の、柄本佑は柄本明の息子なのね。ひさしぶりによかった邦画でした。
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by dlynch | 2008-11-17 23:37 | cinema

フライング☆ラビッツ | 瀬々 敬久

e0012194_21483254.jpg今回のフライトはJALだったので、帰りの機内では珍しく機内エンタメで映画を視聴。米系の航空会社だと、中国語の字幕が入ってたり、画質がとんでもなく悪かったりするので、使うことはほとんど無いのです。

JALに敬意を表して『フライング☆ラビッツ』を観てみたんだけど、これがとんでもない駄作。まるでいいところなし。これで劇場に足を運んでもらおう、DVDを買ってもらおうって、いったいどんな了見で映画を作ってるんだ?と関係者のレベルを疑いたくなるような、それくらいの駄作です。

石原さとみと真木よう子が同室だったり、寮母さんが元メンバーだったりするのにそれがまるで生かされず、監督が韓国人である必然性がまるでなく、彼氏はいつのにかパンクロッカー>坊主見習い>実家で坊主とすごい変わり身で、おまけに試合中に恥ずかしい歌を絶唱する恥ずかしい演出(アンパンマンの歌なんだってね)、合コンがなぜだか東京タワーの展望室、ハムスターって機内に持ち込めるの?ツッコミどころ満載。

そもそも、日本リーグのチームの試合にド素人を使うことからしてあり得ないし、その理由が監督のカンだし、石原さとみがシュートを打てない理由も不明だし、おまけに、仕事をほっぽって、彼氏に会いに行って、そのペナルティをクリアしてないのに、試合に出てるし・・もう、むちゃくちゃ・・。
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by dlynch | 2008-11-16 22:05 | cinema

恋人たちの予感 | ロブ・ライナー

e0012194_23533525.jpgそれでは時系列に沿ってこの間に観たり読んだりした作品の紹介を。行きの飛行機で観ていたのが『恋人たちの予感』。ボクにとってのラブコメの原点であり、恥ずかしながら、邦題と原題に違いがあることを初めて知った作品でもあります。

この映画にはラブコメのエッセンスがぎっしり詰まっていて、改めてそれを再確認。NYの美しくも(なんといっても紅葉のセントラルパーク!)、身近な(バッティングセンターとか本屋とか)情景とハリー・コニックJr.の洒脱なスタンダードジャズを背景に、ファッション(B・クリスタルにも注目)や別の映画の引用(カサブランカね)といった小物が効いてる。最初に観たときに、サリーが街中でもみの木を買って引きずって行くのを(ハリーがいるときにかかる曲がまたいい)羨んだことを思い出しました。だって、リアルもみの木って日本で見ないでしょ?

そんな背景や小物が効いてるのは、当たり前だけど、物語とキャラクター、俳優がしっかりしているからであって、出会いから、最後のハリーの名台詞“I love that you are the last parson I want to talk to before I go to sleep at night.”に至るまでの骨子と小話がすごく良くできてる。かの絶頂シーンはもちろん、ダブルデートとか、カラオケセットで歌うところとか。

いい映画っていつ観ても何度観てもいいもんです。
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by dlynch | 2008-11-11 23:54 | cinema

アイアンマン | ジョン・ファヴロー

e0012194_22345960.jpgロバート・ダウニー・JRといえば、モリー・リングウォルドやマイケル・J・フォックスあたりとかぶる80'sの青春映画スター。なかでも『レス・ザン・ゼロ』で演じたドラッグに溺れるボンボンが強く印象に残っていて、その後、実生活でも薬漬けになったと聞いたときには妙に納得したものでした。そんな彼がついに大作映画で復活。『アイアンマン』を演じるとなれば、そりゃ観に行かないとね。

これまでのアメコミヒーローと違うのは、ヒーローが経営者であること、肉体的には全く普通の人間で、パワードスーツを装着することで、尋常ではないパワーを手に入れられること、そのスーツを開発したのはほかならぬ本人であること、この3つです。だからこそ、あんな調子で空を飛んだら、身体がもたないだろうというツッコミはさておき、スーツが改良されていく行程が男心をくすぐります。

スーツを開発するに至る動機も明確だし、本人の才能があるからこそ開発ができる。対峙する敵がXXなのも組織に身を置いていると共感できる、スーツで実現できることは子供の頃に夢見たことばかりで、秘書は美人で気が利くとなれば、サラリーマンとして憧れないわけにはいきません(笑)ロバート・ダウニー・JRの軽妙なCEOっぷりもその魅力に花を添えていて、次の公開が楽しみです。
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by dlynch | 2008-10-31 22:35 | cinema

マリー・アントワネット | ソフィア・コッポラ

e0012194_06564.jpgおそらく史実としてのマリー・アントワネットに詳しかったり、思い入れのある人だと、この『マリー・アントワネット』には非難囂々なんだろうなと思うんだけど、フランス革命そのものが忘却の彼方に飛び去っている不勉強に私には、等身大の王妃の青春映画として楽しめました。

とにかく、キルスティン・ダンストがキュート。最近の彼女を見る度に『スパイダーマン』のMJのことをなんてブサイクな女優さんなんだろうと思った自分の眼力のなさを痛感しちゃうわけですが、オーストリアからフランスに連れてこられたときの心細くも凛としなければならない気高さや世継ぎのプレッシャーをオーギュストにかけないように努めるいじらしさ、ストレスからギャンブルや火遊びに走る脆さ、どれをとってもとってもキュート。本物のヴェルサイユ宮殿はもちろん、色とりどりのファッションやお菓子も見どころの一つなんだけど、別荘としてもらったプチ・トリアノン宮でのシンプルな町娘のようなドレス姿も清楚でキュート。この映画は彼女の魅力に尽きます。

ソフィア・コッポラらしく、カットの切り方がCMのようにテンポが良くて、音楽も80'sのUKを巧く使っていていわゆるスタイリッシュな作品に仕上がっているので、歴史物としてあんまり構えずに、王妃であることを宿命付けられたある一人の女性の物語を愉しみましょう。
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by dlynch | 2008-10-27 00:16 | cinema

プロヴァンスの贈りもの | リドリー・スコット

e0012194_2102644.jpg『プロヴァンスの贈りもの』というロハスな女の子が泣いて喜びそうなタイトルですが、原題は『A Good Year』。ワイン作りにおける「当たり年」の意味だそうです。原作がピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12か月』だから、キーワードにプロヴァンスを使うのは当たり前か。リドリー・スコットとピーター・メイルは30年来の友人だそうです。

人を陥れることも厭わないロンドンの凄腕トレーダーが、少年時代に夏休みを過ごした叔父のプロバンスのワイナリーを相続することになり、トラブルもあって数日を過ごすことになる。最初は高く売り払うことしか考えていなかったのに、長年ワイナリーを守ってきた使用人やとある女性との出会いが、人生にとって本当に大切なものを気づかせてくれる。

という、どこかで聞いたことのある話ではあるんだけど、風景の美しさが心を和ませてくれるので、それだけでも見る価値あり。疲労感が頂点に達してるシアトル行きの機内で観てたので、余計に沁みました。はぁーこんなところへ逃げたいと(笑)

10年以上も音信不通だったマックスが、いまさならがらに叔父さんと思い出を懐かしむのがどこか釈然とせず、せっかくのワインの謎も使われ方が今ひとつだったので、ここら辺を脚本に反映してくれたら、心の底から和めただろうなぁ。惜しい。
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by dlynch | 2008-10-25 21:04 | cinema

ジャンパー | ダグ・リーマン

e0012194_1740558.jpg大絶賛というわけでないけど、つまらなくなくはないという中途半端な『ジャンパー』でした。公開時が微妙なヒット具合だったので、そんなもんかなと思ったらそんなもんだったという、良くも悪くも内容が興行に反映されてた感じ。

空間から空間を瞬間的に移動できる特殊能力を持っちゃったら人はどうするか?あんなことしちゃうし、こんなことしちゃうよね?という小市民的な願いをヘイデン・クリステンセンが叶えてくれます。若いくせに渋みがきいているので、嫌みな感じがなかなか似合う。テレビで洪水のニュースが流れたところでどこ吹く風。世界平和のことなんて微塵も考えないその姿勢は、ある意味清々しいいんだけど、対立するパラディンの立ち位置が今ひとつはっきりしなくて、中盤から話がグダグダしちゃうのが残念。あと、ミリー役の女優さんが可愛くない・・。キルスティン・ダンストと同じで、おれさまの眼力不足?

ジャンプするシーンはとにかくカッコイイです。VFXをとても効果的に使っていて、そこはさすがにハリウッド。ジャンプのアイディアもいい。スフィンクスの頭の上でひなたぼっこしてみたいなぁ。
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by dlynch | 2008-10-18 17:40 | cinema

サウスバウンド | 森田芳光

e0012194_1746340.jpg先ほど帰国しました。自分の中では、ついさっきシアトルのスタバでブログをアップしたばかりなので、なんだか変な感じ。

久しぶりのレビューは映画の『サウスバウンド』原作を読んだのはもう1年も前のこと(こうやってブログに残しているとそういうことが分かる)。あの爽快感たっぷりの物語がどんな風に料理されるのかと期待を込めたんだけど・・裏切られました。

物語はイマイチでも役者が良かったと評することが多いけど、これはどちらもだめだめ。とくにトヨエツの一郎はなんだかなぁの一言。あれではただごねてるだけの偏屈なオヤジで、存在感にも迫力にも欠けるし、最後はただ子供を見捨てるだけにしか見えない。おまけに、原作で良かった二郎の視点が映画ではまるで反映されてなくてこれもちょっと・・。ところどころ地元の人も出ていたようだけど、これも商業映画としては失敗じゃないかと。唯一よかったのは松山ケンイチの新垣巡査かな。ベニーさん・・いらない。

原作で功を奏していた前後半も映画ではまるで生かされて無くて、前半の東京でのエピソードにほとんど意味がない(なんで、中野から浅草に変更したんだろう?)。映画が原作を超えることはなかなかないようです。残念。
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by dlynch | 2008-10-16 22:18 | cinema