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カテゴリ:cinema( 159 )

ライラの冒険 | クリス・ワイツ

e0012194_21523856.jpgおシゴトの関係で前売りを頂いたので、話題の『ライラの冒険』を観てみました。向かった先は去年新宿にできたシネコン「新宿バルト9」。高級感があって、スクリーンが大きくて、音響がよくて、なかなかよい劇場です。もう、前列の頭が気になるような古い映画館には行けないな。

で、肝心なライラなんだけど・・・つまらない。正確に言えばお話が何が何だか分からなくて楽しめない。誰が何をしようとしているのか?誰と誰がなぜ対立しているのか?が分からないので、登場人物の立ち位置がよく分からない。その上に、ダイモンやらダストやらよく分からないキーワードがいっぱい。原作を読まないまでも、Webであらすじを掴んでから出かけた方がいいかも。

それとライラちゃん。演じたダコタ・ブルー・リチャーズちゃんはなかなかの好演だったけど、あの演出はいかがなもんかね?ただの気の強い無鉄砲。考えなしにどんどん突き進んで、ラッキーな手助けに助けられることの繰り返し。個人的には、ニコール・キッドマンが老けてしまったのにはちょっとショック。

見所は総製作費250億円といわれるVFXかな。これは確かにすごい。飛行船を初めとする架空の乗り物のリアル感が実在してるようだし、わらわらと登場するダイモンたちは生きてるようにしか見えない。イオレクなんてどう見てもホンモノのくま。そのイオレクの王座を巡る戦いも迫力満点ですごかった。

ちなみにオフィシャルサイトではダイモン占いができます。私のダイモンは「ダイモンの全人口1,139,920中のユキヒョウ91,746の一つDelila」
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by dlynch | 2008-03-23 01:39 | cinema

ロッキー・ザ・ファイナル | シルベスター・スタローン

e0012194_2152452.jpgそして、予定よりも一日遅れの帰りの機内で観たのが『ロッキー・ザ・ファイナル』。劇場で観たかったのに、忙しくて見逃しちゃった作品です。

第一作目からリアルタイムで知っている世代としては、あのビル・コンティの名曲が流れるだけで、ゾクゾクする不思議な高揚感に満たされてしまうので、悪く思いようがないだろうと思いながら見始めたんだけど、正直なところやや期待はずれ。『ロッキー』だからって期待が高すぎたのかな。

なんかエピソードのバランスが悪い。過去を振り返るシーンが多すぎるし、マリーはともかくステップスはいらない。その分、ディクソンの苦悩やロッキーのトレーニング(割とあっさり終わってしまう)に時間を回してやればよかったのに。

とはいえ、復讐のためでも、名声を得るためでもなく、自分の中にくすぶっていたものを全て吐き出す、ただそのためだけにフルラウンドを戦い抜く姿には男としてしびれる。60歳を過ぎながら、あそこまできっちり身体を仕上げて、元プロボクサーと本気でどつきあいをするスタローンの姿にも打たれる。自分がオヂサンと呼ばれる世代に突入してるから余計にね。
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by dlynch | 2008-03-16 21:54 | cinema

クローサー | マイク・ニコルズ

e0012194_0204748.jpg昔は公開前の話題作をいち早くチェックできるという理由で、機内の映画サービスをよく見ていたけど、あの画質の悪さと吹き替えが我慢できず、また、人より早く見たからってそれがどうした?と考えるようになってからは、もっぱら機内の映画鑑賞はノートPCです。そんなわけで行きの機内で観たのが『クローサー』

白を基調にすっきりとデザインされたパッケージからは、美男美女(クライブ・オーウェンは違うか)の恋愛模様がスタイリッシュに描かれていそうだけど、紛れもない不倫映画です。板東英二や篠ひろ子が出てきそうなドロドロ四画関係。

自分の思い通りにならないと気が済まない身勝手なダンと、落ち着いた大人の女の雰囲気を漂わせながら実はガードが甘くて意志が弱いアンナには終始腹立ててました。

不倫ものっていつもよく分からないんだけど、どうしてあんなに簡単に口説いたり、口説き落とされたりするんだろう。まるでファンタジー映画を観てるような現実味のなさを感じてしまうのはボクだけ?公開当時に話題になったナタリー・ポートマンのストリッパー役は、彼女の体つきが華奢すぎて、ここでも現実味のなさを感じてしまったんだけど、ただ、クライブ・オーウェンとの応酬とダンと再会するシーンはこの作品の最大の見所です。
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by dlynch | 2008-03-12 23:23 | cinema

トンマッコルへようこそ | パク・クァンヒョン

e0012194_22435517.jpg「子供のように純粋な村」という意味のトンマッコル。架空の村です。朝鮮戦争の最中、戦争とは無縁の楽園のようなこの村に、連合軍の米国兵が1人、韓国軍の兵士が2人、人民軍の兵士が3人集まったから、『トンマッコルへようこそ』。2008年になってまだ3ヶ月経ってないけど断言できる。今年見たサイコ!の映画です。

大局的に見ればもっともな理由のある戦争も、生活者レベルで見ればばからしいこと以外のなにものでもなくて、そんなばからしさをユーモアを交えて演出する対峙のシーンがすごく好き。対立するイデオロギーに凝り固まった両者が共通の敵に立ち向かったことをきっかっけに、喰うための農作業を通じて分かり合えていくところが好き。その象徴である服装が変わるところもね。軍帽の鍔の向こうに見えたカン・ヘジョンの天真爛漫な笑顔。ありゃ惚れちゃうよ。そして、何を大切にしたいのか、何を守りたいのか、いまそこで何をすべきなのか。身をもって示した6人の姿が好き。

そんなわけで、いいとか悪いとかじゃなく、「好きな」映画です。DVDの購入決定。こんなにいい映画なのにほとんど話題に上らなかったなんて、なんだかもったいないね。
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by dlynch | 2008-02-26 22:44 | cinema

かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート | ウィルソン・イップ

e0012194_18463418.jpgなーんも考えずに楽しめる『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』。ストーリーがどうのこうの言わずにVFXと融合したその超絶カンフーを楽しみましょう。

MARVELのようなオープニングにそうなのかな?と思っていたら、やっぱりコミックの原作。香港では有名な漫画らしいです。往年の少年ジャンプのように、必殺技を繰り出して相手を壁に叩きつけ、叩きつけられた壁は衝撃波でボゴッと凹む。

そういう漫画チックな演出を支えていたのが、ドニー・イェンを初めとする主役3人のカンフーアクション。この映画のためにがんばりましたなんてレベルではなくで、子供の頃からずぅっと鍛錬してきた賜物なんだろうな。でないと、いくらワイヤー使ってもあんなに美しくて迫力のある絵にならないもん。ラスボスとの戦いは拍手喝采です。

それにしても、この『かちこみ!』って邦題は配給会社にやる気あるのかねぇ?『ドラゴン・タイガー・ゲート』もカタカナになるとよくわからんし、『龍虎門』のままが一番雰囲気が出てるように思えるんだけど。
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by dlynch | 2008-02-17 18:46 | cinema

幸せのちから | ガブリエル・ムッチーノ

e0012194_23485273.jpg日本でも社会の格差が生まれつつあるとはいえ、米国に較べればまだまだ均一な社会なんだなとか、眠れる場所があるというのはそれだけで幸せなことなんだと『幸せのちから』を観ながら考えてしまいました。

一言で言えば現代のサクセスストーリー。でも、サクセスするには、ウィットに富む知恵と効率的に時間を使うこと、自分を押し通す強引さ、チャンスと見たら逃さない行動力、なによりも這い上がるんだという強い意志が必要なんだと教えてくれます。列に横入りされたらはり倒す、自分の直前で列が打ち切られても無理矢理でも入っちゃう、それくらいの強引さがないとね。

ウィル・スミスといえば、エイリアンをポカン!と素手で殴り倒しちゃうようなお気楽キャラだと思っていたんだけど、さきの『アイ・アム・レジェンド』といいこの作品といい、いい感じの役者になってきましたね。地下鉄のホームで息子(実子なんだって)を笑顔で宥めつつ、トイレで一夜を過ごすことになったときの屈辱に堪える涙には、じんわりきちゃった。ポイントポイントでハッとするような印象的なシーンも多くて、とても上質な映画を観られた感に包んでくれます。
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by dlynch | 2008-02-10 23:48 | cinema

アイ・アム・レジェンド | フランシス・ローレンス

e0012194_23294397.jpg久しぶりに劇場で観たのが『アイ・アム・レジェンド』。大スクリーンで観てよかったと思えるすばらしいできばえでした。

すごかったのがVFX。CGというと光線とか宇宙とか恐竜とかを、つい思い浮かべちゃうけど、人っ子一人いないジャングルと化してるNYをあそこまでリアルに見せるなんてさすがハリウッド。リアルといえば、DVDを見るためにわざわざレンタル屋に行ったり、そこにマネキンを置いて話しかけてみたりという演出は、地球上にただ一人取り残された孤独感がひしひしと伝わってきてリアル。やっと出会えた母子にしても、お互いに警戒心を解かず、ハリウッドらしい恋愛にいかなかったのもよかった。

そして、なんといってもよかったのがシェパードのサム。彼女(サマンサちゃんだからね)の理想的な忠犬ぶりといったらそれはもう。ロバートと一緒にいる理由もちゃんと描かれているし、ときどきコミカルだし、ホラー的な内容にあって和ましてくれました。もっとも、あの展開は予想できたんだけど、フィクションとはいえわんこを飼ってる身としては直視できないねぇ・・。

ところで、この映画って『I am Legend』じゃなくて『He is Legend』じゃないのだろうか?原作とはロバートの描き方が違うのかな。
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by dlynch | 2008-01-27 23:30 | cinema

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 | 馬場康夫

e0012194_23534997.jpg出張のときにDVDで観ようかなと思ってたら、テレビでやっていたので、ポケーと『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』を観てました。

あの頃、勤めていた会社からジュリアナまでは歩いていける距離にあったので、扇子を片手にソバージュ+ボディコンで腰をくねくね踊るお姉さんたちをたびたび見学に行ったもんですが、社会人になったばかりの給料では札束でタクシーを止めたり、豪華客船パーティなんてことができるわけもなく、せっかくあの時代の末期に東京にいたのにもったいないことしたなと思ってみたり、でも、あんな感じの浮かれた時代だったよなぁとカメオ出演してるタレントさんや当時のCMを懐かしんでみるにはいいんだけど、残念ながらただそれだけ。DVD借りるほどでもなかったかも。ヒロスエはとってもかわいかったけどね。

やっぱりタイムトラベルものにはタイムパラドックスがいるんじゃないかな。ここには一切出てこないから物足りなく感じちゃう。せっかく時間を行き来できるマシンがあるのに、ひょんなことから過去に戻って、バブル崩壊の原因を解決して、現代に戻ってきたらちゃんと歴史が変わってた、だけの一本調子じゃつまんない。

ところで、田中親子が現代に戻ったときの洗濯機のフタはだれが閉めたんだろう?
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by dlynch | 2008-01-26 23:53 | cinema

失踪 | ジョルジュ・シュルイツァー

e0012194_13114199.jpg意外な拾いものだった『フォーン・ブース』だったけど、もう一つのおまけ『失踪』は、テレビ東京でお昼に流れてるようなサスペンス(ヨメ談)。

ジェフ・ブリッジス主役という時点でそれどうよ?と思っていたら、その怪しげな行動にB級色が漂いはじめ、ダイアンがタイトル通り失踪し始めた頃からの展開はB級色全開。そもそもバーニーがなぜあーゆー行為に走るのか?一応自白っぽいシーンはあるものの、そこの理屈がよく分からない。安っちいサイコホラーにしか見えないのはそのためかな。

この映画で得た教訓は、コンビニでたまたま会った人のセールスにのってはいけないことと家族の写真を大切にしているからって安心しちゃいけないってことの2つ。見所は、若き日のキーファー・サザーランドとサンドラ・ブロック。ま、気弱なジャックが見られたってことでよしとしますか。
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by dlynch | 2008-01-19 13:13 | cinema

フォーン・ブース | ジョエル・シューマカー

e0012194_230459.jpg『24』に付いてきたおまけだし、直訳しようが意訳しようが「電話ボックス」だし、全く期待しないで見始めた『フォン・ブース』だったけど、意外な拾いものでした。

突拍子もないアイディアとそれを支える脚本、コリン・ファレルとキーファー・サザーランド(の声)がいい。映画にとって重要な柱さえしっかりしてれば、コストをさほどかけなくてもオモシロイものができるという好例です。ぎゃーぎゃーうるさいストリートガールやレイミー刑事(フォレスト・ウィテカーっていうんだ)などの小脇もナイス。ただし、なぜスチュがあんな目に遭わなきゃいけなかったのか、その理由が弱かったかな。

それでも、自分を少しでもよく見せるために着飾っていた重いコートをかなぐり捨てていく(正確には「剥がされていく」かな)一人の男の様には一見の価値あり。コリンの長い独白にはただただ拍手です。『24』のボックスを買ったみなさん。捨てちゃダメですよ。
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by dlynch | 2008-01-13 23:00 | cinema