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SAW

e0012194_185923.jpg観終わったあとに救いがない映画、それが『SAW』

同僚があまりにも絶賛するので、TSUTAYAで借りてみました。訳も分からず知らない所に連れてこられて、そこからの脱出を試みるという図式は『CUBE』によく似ていますが、脱出するプロセスに重きをおいた『CUBE』に対して、こちらはそこに至るまでの経緯に重きが置かれてます。その経緯を描くのに、残酷で痛々しいシーン(もしかしたら、この現実の世界でも起こりうるかもというリアル感があって、そこが怖い)がこれでもかと登場するんですよねぇ・・

オチについては、賛否両論があるようですが、伏線の張り方が見事なので、私はすっかりはまってしまいました。生きているってすばらしい、と逆説的に感じたい人にはお勧め。でも、弱ってる人、人生に悩んでいる人、大学生以下の子供がいる人、ハッピーエンド以外は許せない人、つきあい始めたばかりの彼女を部屋に呼んでみようと思っている人、止めた方がいいです。

今日は悪夢を見ちゃうだろうな。
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by dlynch | 2005-06-30 01:11 | cinema

13階段

e0012194_152720.jpg『終戦のローレライ』を読んだあとだったので精根尽き果ててしまって、なかなか次の小説が手につかず、友だちに勧められながらもベッドサイドに置きっぱなしだった『13階段』。出張のお供にと持ち出したのが大正解でした。1人で飲むときは大抵文庫本を携帯するんですが、泊まってるホテルのバーで読み始めたら、コレが止まらない。1時を回った頃にバーテンダーにやんわりと閉店を促され、結局部屋に戻ってから3時頃まで読んでました。

基本は犯人捜しのミステリーなんですが、ベースには死刑制度の在り方という重いテーマが横たわっていて、死刑や犯罪に対してさまざまな立場の人が登場するので、人間ドラマとしても物語にのめり込んでしまいます。三上と同じ立場に立たされたら?南郷のように刑務官として死刑を執行することになったら?樹原のように記憶を失ったまま死刑をうけることになったら?

ミステリーとしても優れているのは、こいつが隠してることはたぶんこーゆーことだろうな、あれ?もしかして違うかも、こいつがこいつだったんだ!え?違うの?じゃあ、あいつは?という具合に、何か隠してあることを匂わせつつも、明らかになったこと(明らかになったと思わせたこと)が、別の疑問を呼んでくるという展開のおもしろさですね。そんな極上のストーリーをシンプルな文体でぐんぐん引っ張っていく。

高野和明さんのこれからの作品が楽しみです。
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by dlynch | 2005-06-29 01:08 | book

オールド・ボーイ

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このブログの記念すべき最初のネタは『KillBill』でもDavid Lynch作品でもなく『オールド・ボーイ』。『シュリ』で主役の2人以上に目立っていたチェ・ミンシク主演+カンヌでタランティーノが大絶賛というふれこみに惹かれ、当時できたばかりのアミューズCQNに出かけたのは昨年末のこと。この4月にDVDがリリースされたときには、速攻で購入して、2度目の鑑賞を自宅でゆっくり楽しみました。

やっぱり傑作です。それも超傑作。

見終わったあとに感涙するわけでも心温まるわけでもスカッとするわけでもなく、むしろその逆なんだけれども、なんというか衝撃が後を引いて、オモシロかったねの一言で済ませるには作り手に失礼かなと思わせる、そんな映画です。劇場で見終わったときはしばらく言葉が出てきませんでした。さえない飲んべえオヤジっぷりとイカレたボンバーヘアー?がすてきなチェ・ミンシクもサイコーです。フィンチャーやタランティーノが好きな人なら、迷わず観るべし。劇場で一度見た人もDVDを買ってもう一度見るべし。特典のDVDでは、スタッフや役者のこの作品に賭ける意気込みが堪能できます。そうそう、この作品は音楽も秀逸です。歌舞伎町あたりで、テーマのワルツを聴いていると金槌を持って暴れたくなります(笑)

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by dlynch | 2005-06-27 22:50 | cinema