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MUSA -武士-

e0012194_1950951.jpg試写会で猛烈に感動し、劇場にも足を運んで、DVDも買って(チョン・ウソンのカッコよさやられたヨメは分かりもしないのに韓国語版のDVDも購入)、そして、ディレクターズカット版DVDが出るというので購入。2人して、はまってしまったのが、この『MUSA-武士-』

なんといってもこの映画は役者がすばらしい。見事な槍さばきを見せる寡黙な奴隷チョン・ウソン、強がりが空回りする将軍チュ・ジンモ、小生意気な明のお姫様チャン・ツィイーの主役3人が、顔立ちはもとより、立ち姿にしびれます。脇を固めるアン・ソンギ、ユー・ロングァン、個人的にお気に入りの副将パク・チョンハク。それ以外の脇役もそれぞれに光っていて、その印象は3回観た今も変わりません。

クリーンで写実的な映像や血しぶき舞うリアルな戦闘シーン、映画音楽らしいサウンドトラックもこの映画のいいところ。ストーリーはところどころ?というところがあるんだけど、それもラストの30分の砦の攻防が帳消しにしてくれます。元の将軍が礼を尽くして副将を自ら切るところは何度観てもジーンとする。ディレクターズカット版は、登場人物の背景をより知ることができるので、一度見た人も見るべし。少なくともチュ将軍を見る目が変わります。日本でも最初からコレを上映して欲しかった。

美しく散ることに憧れを抱くのは日本男子だからか。そんなことはとうていあり得ない現代に生きているからか。せめて去り際ぐらいはわきまえたいものです。
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by dlynch | 2005-12-26 19:53 | cinema

自由が丘 店内もわんこOKカフェ×2

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この季節になると店内にわんこと入れるカフェって貴重です。でも、いくら店内がOKだからといって、清里のペンションっぽいだとちょっと興ざめ。それに、美味しくなくちゃね。

Table Modern Service
いい感じの雑貨や家具を揃えているCIBONEの3階にあるカフェ。表参道のLOTUSとプロデューサが同じだそうです。コンクリート×アクリルの内装のかっこよさもさることながら、ここは料理がうまい。とくに外カリカリ・中しっとりの分厚いパンケーキは絶品。焼き上がるのに時間はかかるけど、待つ甲斐あり。

Rude Boy Cafe
偶然、自由が丘で会ったヨメのトモダチに教えてもらったカフェというかレゲエバーというかカレー屋というか、不思議なお店。ジャマイカンな雰囲気でカレーをいただけます。で、このカレーがまた独特で、オーダーした「石焼きカレー」なるものはカレー風味のおじやといえばいいのかな、他ではなかなか食べられないステキな一品。
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by dlynch | 2005-12-24 23:49 | dog

TITLe 完全無欠のミステリー! 全280冊。

e0012194_053493.jpgボクはこのミステリーが好き!

 ・東野圭吾 『秘密』
 ・貴志祐介 『青の炎』
 ・宮部みゆき 『火車』
 ・多島斗志之 『症例A』
 ・貫井徳郎 『慟哭』

こんな初心者的チョイスをする普通のミステリー好きにお勧めなのが、発売されたばかりの『TITLe』。今朝、JWAVEでCMが流れていて、気になったので買っちゃいました。この雑誌って、ときどきツボにはまる特集を組んでくれるので好きです。
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by dlynch | 2005-12-23 00:57 | book

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

e0012194_22425499.jpgいまのお約束として『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』を観に、久しぶりに品川プリンスシネマへ。やっぱ映画は大スクリーンに限る。とくにこういうファンタジーはね。

冒頭のスタジアムシーンやドラゴンが火を吐くシーンなんかはものすごい迫力で、これぞハリウッド映画だなぁと感心していたのもつかの間、気がつけば欠伸が。なんかですねぇ、話がよく分からんのです。クィディッチを観にいったと思ったら、デスイーターとやらが唐突に出てくるし、妙なキャラの新聞記者はただ妙なだけだし、ハリーはドラゴンからただ逃げ回っただけなのにハーマーオニーに勇敢な戦いとかいわれてるし・・。

そもそも、三大魔法学校対抗試合の課題は危険すぎやしませんか?採用したんだから、アラスター・マッド‐アイ・ムーディが偽物なことくらい見抜きましょうよ。>>ダンブルドア校長

ウブな恋愛模様を描きたかったのか、男の子の友情を描きたかったのか、ヴォルデモートの復活を描きたかったのか、原作に書いてあったことを詰め込みすぎて、結果的に散漫になってしまったんじゃないか?という印象が最後まで拭えなかったのは、残念。この傾向は、回を追うごとに強くなっていくような気がする。

料金は高めでもいいから、4時間くらいにしちゃって、途中で休憩をはさみながら上映してくれてもよかったのにね、とは原作を読んでるヨメの弁。原作読んでないワタシのような観客は、そうなることを切に願います。
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by dlynch | 2005-12-19 22:52 | cinema

フレブル 生後38日

トモダチん家のまりんが11月10日に4匹の子ブタ子イヌを出産したので、見に行ってみたんですが、コイツラが・・・きゃっわいぃぃぃぃぃっ!!
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健やかに育てよぉ。
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by dlynch | 2005-12-18 20:04 | dog

虚貌

e0012194_23512615.jpg『火の粉』で、その存在を知った雫井脩介さんの次に手に取った作品は『虚貌』。ヤバイ。ヤバイくらいにオモシロイ。

筆力のせいなのか、展開の巧さのせいなのか、たぶん両方なんだろうけど、『火の粉』のときと同じように先を知りたくて知りたくてページをめくる手が止まらない。斜め読みしそうになると、伏線が効いてきて、ちょっと前に戻って頷いてみたりとか。こいつも、超一級のサスペンスです。

ただ、物語の幕を開ける事件の描写を初めとして、人間の醜悪な心理やそれによって引き起こされる行動を露骨に書いているので、心根がキレイな人は辛いかも。

作品の根幹を支えるトリックには、賛否両論があるだろうけど、そういうものだと思ってしまえば気にはならないかな。だって「虚貌」ですから。それよりも、このトリックにつながるいくつかの伏線というか小ネタが楽しめるのでそれでOK。ちなみに、文庫本の解説は福井晴敏さんが寄稿されてますが、これが見事な解説。解説読んで感服したのは初めてです。

生まれてから20歳頃まで岐阜県内を転々としていたので、舞台となった地域すべてに土地勘があるのと、なんといってもうちの親父がモリさんを地でいくような釣り好きな岐阜県警の警官だったので、岐阜弁を含めて不思議な感覚で楽しめました。岐阜県人は読むべし。
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by dlynch | 2005-12-17 23:54 | book

あの戦争は何だったのか

e0012194_0384467.jpg小学生のときに2年ほど、岐阜県のとある地方都市で過ごしたんですが、日教組がものすごい力を持っている地域だったので、左寄りの教育、特に反戦教育にはものすごいものがありました。『はだしのゲン』を読まされたのもこの頃で、この学校の校歌は覚えていないけど、何度も歌わされた原爆反対の歌は今でも覚えているくらい。幼い頃の刷り込みってのはすごいですね。

それから、28年経った今日まで、いわゆる第二次世界大戦のことをきちんと考えたことはなかったんですが、『終戦のローレライ』 を読んで、その背景をもうちょっと知りたいなと思ったのと、もうすぐ始まる『男たちのYAMATO』を観る前にもそれなりに予備知識をつけておいた方が楽しめるだろうということで、「大人のための歴史教科書」というコピーに誘われて、手に取ったのが『あの戦争は何だったのか』

久しぶりの新書とはいえ、簡単な文章だったのであっという間に読了。散らばっていた知識を時系列にまとめて、太平洋戦争の全体像をつかむという意味では、とてもよい教本でした。とくに第一章で語られた「旧日本軍のメカニズム」では、何となくしか知らなかった軍の組織構造や軍人になるまでの工程が把握できてすっきり。そのあとの章は、ちょいとおおざっぱかなとは思ったものの(とくに陸軍、関東軍の動きについてはほとんど触れていない)、初心者にはほどよい内容でした。

気になったのは証言の多くが匿名だったこと。陸軍省軍務課にいたある人物の証言といわれても、それは2chの書き込みの信憑性と大して違わないのでは?と思うのだけれど。
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by dlynch | 2005-12-12 00:42 | book

あなたがつぶやく最期の言葉

82歳になったワタシは、小春日和の続く時季、風邪をこじらせて病院へ。
知らせを聞きつけ、駆けつける旧友や娘、その家族。でも、ついに最期はやってきます。
組同士の抗争に遭遇し、流れ弾にあたって「なんじゃこりゅあ!」という言葉を残して先立ったヨメを思い浮かべ、娘の手をとりながら、こうつぶやくつぶやくのです。
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うん、実に理想的な最後だ。
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by dlynch | 2005-12-09 22:16 | others

デカルトの密室

e0012194_0241016.jpg『パラサイト・イヴ』に衝撃を受けて以来、新刊が出る度にハードカバーを買い求めている瀬名秀明さんの最新作『デカルトの密室』を見かけたときには、迷わず購入しちゃったんだけど、枕元で読む本ではありませんでした。お昼にパスタを食べながら読むものでもない。ロッキングチェアにゆったり腰掛けて、北方謙三風にバーボンでも傾けながら読みたい、そんな本です。

なにしろ科学と哲学が融合した471ページの小説ですからね。題名にもなっているルネ・デカルトの著書にはじまって、ロボット工学とかチェスとかコンピュータ創生期の話とかホムンクルスとか論理哲学論考とかサールの中国語の部屋とかAIとか指輪物語とか逆さメガネとかフレーム問題といったように日常生活とは全く無縁のキーワードがばんばん出てくる。ぼんやり読んでると何が何だかわからなくなるので、姿勢を正して、しっかりじっくりと読んであげないといけません。

おかげで読み終えるのに時間も労力もかかったけど、「我思う、ゆえに我あり」というデカルトの有名な哲学的命題を、人間が人間に似せて創造したロボットの観点から描いた物語は、なかなかに楽しめました。次にビーチに持って行くことが決定した一冊です(前回、バリに持って行ったのは『ねじまき鳥クロニクル』)。

ところで、ケンイチは手塚治虫への、フランシーヌはデカルトへのオマージュなんでしょうね。本作とは全然関係ないですが、やはりデカルトのフランシーヌ人形へのオマージュに溢れている『からくりサーカス』(少年サンデーで連載中)はとってもおもしろい。来週はついにギイが散るのか・・。
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by dlynch | 2005-12-08 00:29 | book

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN

e0012194_025840.jpg『トイ・ストーリー』に始まるハリウッドのアニメーションは基本的に子供向けの表現を追求してきたのに対し、日本のCGシーンはゲーム会社を中心にリアル指向のCGを目指してきたわけですが、この『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』で、CG表現のある地点に到達したんじゃないかな。映像の空気感がずば抜けている。細かいこと言えば、服とか髪の毛ってCGで表現するのは難しいんだけど、そのあたりも超リアル。将来、CGを語るときに必ず引用されることになると思う。

やばいなーと思ったのは、ティファというこの作品のヒロインを観て、かわいいなーと素直に感じてしまったこと。萌えとかメイドとかいわゆるアキバ系は、ワタシにとっては遙か遠いところにある文化のはずなのに、ごく一般的な?感性の持ち主にそう思わせる表現力ってすごいことだと思います。

唯一、残念だったのはアクションシーンのカメラワークと重量感のなさ。なにやらすごい戦いなんだけど、どう戦っているかがわからない。ぶんぶんとカメラを振り回しすぎ。重量感のなさは、『マトリックス』のときのキアヌ・リーブスのカンフーにも似ていて、ぴょんぴょん飛び跳ねている感じ。剣を振るときは松平健みたいに腰を入れなきゃね。

ちなみに、映像と一緒にストーリーを楽しもうと思ったらFINAL FANTASY VIIをプレイしておかないとダメみたい。プレイしたことのないワタシには、ちんぷんかんぷんなのでした。
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by dlynch | 2005-12-06 00:05 | cinema