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In Rainbows | Radiohead

e0012194_22553214.jpgカフカ少年が『kidA』を聞いていなかったら、僕自身きっと聞くことことはなかったであろうRadiohead。大好きだったThe Stone Rosesを聞き続けていたら、きっとRadioheadやColdplayにいってたと思うんだけど、その頃はスウェーディッシュポップにはまってたからね。そんなわけで初めて買った、しかもCDではなく、初めてオンラインでアルバムを買った記念すべき第一盤がこの『In Rainbows』です。

どんなジャンルにもカテゴライズされない不思議な音楽。あえて言えばかつてのプログレを進化させた感じとでもいえばいいのか。Radioheadをちゃんと聴くのはこれが初めてなので、これを軸に他のアルバムも聴こうかな。

iTuneに代表されるオンラインメディアに慣れてしまうと耳あたりのいいポップソングを1曲ごとに切り出すように消費しちゃうんだけど、これはアルバムでこそ聴くべき音楽。10曲前後の曲で構成されるアルバムには単なる曲の集合体ではない、曲が連続して醸し出す味わいがあって、『In Rainbows』を連続して聞き続けていると、どこかにいってしまうような浮遊感が感じられる。箱根に向かうロマンスカーの中でずーっと聴いてたけど気持ちよかったよぅ。
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by dlynch | 2008-02-29 22:55 | music

トンマッコルへようこそ | パク・クァンヒョン

e0012194_22435517.jpg「子供のように純粋な村」という意味のトンマッコル。架空の村です。朝鮮戦争の最中、戦争とは無縁の楽園のようなこの村に、連合軍の米国兵が1人、韓国軍の兵士が2人、人民軍の兵士が3人集まったから、『トンマッコルへようこそ』。2008年になってまだ3ヶ月経ってないけど断言できる。今年見たサイコ!の映画です。

大局的に見ればもっともな理由のある戦争も、生活者レベルで見ればばからしいこと以外のなにものでもなくて、そんなばからしさをユーモアを交えて演出する対峙のシーンがすごく好き。対立するイデオロギーに凝り固まった両者が共通の敵に立ち向かったことをきっかっけに、喰うための農作業を通じて分かり合えていくところが好き。その象徴である服装が変わるところもね。軍帽の鍔の向こうに見えたカン・ヘジョンの天真爛漫な笑顔。ありゃ惚れちゃうよ。そして、何を大切にしたいのか、何を守りたいのか、いまそこで何をすべきなのか。身をもって示した6人の姿が好き。

そんなわけで、いいとか悪いとかじゃなく、「好きな」映画です。DVDの購入決定。こんなにいい映画なのにほとんど話題に上らなかったなんて、なんだかもったいないね。
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by dlynch | 2008-02-26 22:44 | cinema

はなちん、7歳のお誕生日

はなちんは2001年2月20日生まれ。先週7歳になりました。
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節分の豆まきセットについてきたおまけの鬼の面を被らされたもののおやつが気になるの図
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by dlynch | 2008-02-25 00:31 | dog

効率が10倍アップする新・知的生産術 | 勝間和代

e0012194_12442464.jpg今ものすごく忙しい。家に仕事は持って帰らない、土日は仕事しないのが信条だったのに、ここのところはまるで守れていない。そんな状況では物語や文章を堪能する心の余裕が持てないし、でも、手元になんか活字が欲しいなということで、ビジネス書のベストセラーの棚から手にとったのが『効率が10倍アップする新・知的生産術』

300ページ近い紙面を要約すれば、1)時間を無駄に使わないこと 2)ITで効率化を図る 3)生産性を落とすことはしないの3つです。その辺が具体的に説明されてたり、関連する資料が明示されてるので、なかなか分かりやすい。確かにこの通りにやれればフツーのサラリーマンの効率は10倍になるだろうな。

PCを補助脳として使うとか、本代をけちらないとか、生活習慣が大切だとか、GiveGiveGiveとか、全くその通りだと頷くところも多いし、てんやのビジネスのくだりのようにそういう発想しなきゃ!と教わったことも多いので、筆者の言葉を借りれば1,500円分の価値は十分にあったんだけど、こんなにも空白の時間を必死になって埋めようとする人生は嫌だなぁ。

本は時間をかけて丁寧にじっくり読みたいし、走ってるときくらいは頭を空っぽにするか好きな音楽を聴いていたい。昼飯くらい情報交換とか考えずにゆっくりとりたいしね。
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by dlynch | 2008-02-23 12:52 | book

かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート | ウィルソン・イップ

e0012194_18463418.jpgなーんも考えずに楽しめる『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』。ストーリーがどうのこうの言わずにVFXと融合したその超絶カンフーを楽しみましょう。

MARVELのようなオープニングにそうなのかな?と思っていたら、やっぱりコミックの原作。香港では有名な漫画らしいです。往年の少年ジャンプのように、必殺技を繰り出して相手を壁に叩きつけ、叩きつけられた壁は衝撃波でボゴッと凹む。

そういう漫画チックな演出を支えていたのが、ドニー・イェンを初めとする主役3人のカンフーアクション。この映画のためにがんばりましたなんてレベルではなくで、子供の頃からずぅっと鍛錬してきた賜物なんだろうな。でないと、いくらワイヤー使ってもあんなに美しくて迫力のある絵にならないもん。ラスボスとの戦いは拍手喝采です。

それにしても、この『かちこみ!』って邦題は配給会社にやる気あるのかねぇ?『ドラゴン・タイガー・ゲート』もカタカナになるとよくわからんし、『龍虎門』のままが一番雰囲気が出てるように思えるんだけど。
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by dlynch | 2008-02-17 18:46 | cinema

誰か Somebody | 宮部みゆき

e0012194_1834277.jpg日常を切り出させたら宮部みゆきさんに敵う作家はいないんじゃないかなぁ。偉そうな書評を許してもらえるなら、久しぶりに感心してしまったのが、『誰か Somebody』です。

ミステリーとしてはとても地味なので、犯人は誰だろう?どうやって殺害したんだろう?こいつが怪しい?これなにかの伏線?というドキドキハラハラ感は薄いんだけど、聡美が抱える過去、聡美と梨子の確執、梶田が残した過去の謎、そして、図らずも今多コンツェルンと関わりを持ってしまった三郎の孤独、三郎の菜穂子と桃子への愛情。それぞれの人間模様が丁寧に、ときどきおもしろおかしく描かれていて、一言一句逃せない読書を楽しめました。

とくに終盤の水津町歴史記念館の一幕。万華鏡を比喩にした三郎の心境の描き方は好きだなぁ。これぞ読書の醍醐味。二回読み返しちゃった。歌謡曲や童話が効果的に取り入られているのも楽しいし、なんともステキな小説です。
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by dlynch | 2008-02-11 18:34 | book

幸せのちから | ガブリエル・ムッチーノ

e0012194_23485273.jpg日本でも社会の格差が生まれつつあるとはいえ、米国に較べればまだまだ均一な社会なんだなとか、眠れる場所があるというのはそれだけで幸せなことなんだと『幸せのちから』を観ながら考えてしまいました。

一言で言えば現代のサクセスストーリー。でも、サクセスするには、ウィットに富む知恵と効率的に時間を使うこと、自分を押し通す強引さ、チャンスと見たら逃さない行動力、なによりも這い上がるんだという強い意志が必要なんだと教えてくれます。列に横入りされたらはり倒す、自分の直前で列が打ち切られても無理矢理でも入っちゃう、それくらいの強引さがないとね。

ウィル・スミスといえば、エイリアンをポカン!と素手で殴り倒しちゃうようなお気楽キャラだと思っていたんだけど、さきの『アイ・アム・レジェンド』といいこの作品といい、いい感じの役者になってきましたね。地下鉄のホームで息子(実子なんだって)を笑顔で宥めつつ、トイレで一夜を過ごすことになったときの屈辱に堪える涙には、じんわりきちゃった。ポイントポイントでハッとするような印象的なシーンも多くて、とても上質な映画を観られた感に包んでくれます。
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by dlynch | 2008-02-10 23:48 | cinema