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アイアンマン | ジョン・ファヴロー

e0012194_22345960.jpgロバート・ダウニー・JRといえば、モリー・リングウォルドやマイケル・J・フォックスあたりとかぶる80'sの青春映画スター。なかでも『レス・ザン・ゼロ』で演じたドラッグに溺れるボンボンが強く印象に残っていて、その後、実生活でも薬漬けになったと聞いたときには妙に納得したものでした。そんな彼がついに大作映画で復活。『アイアンマン』を演じるとなれば、そりゃ観に行かないとね。

これまでのアメコミヒーローと違うのは、ヒーローが経営者であること、肉体的には全く普通の人間で、パワードスーツを装着することで、尋常ではないパワーを手に入れられること、そのスーツを開発したのはほかならぬ本人であること、この3つです。だからこそ、あんな調子で空を飛んだら、身体がもたないだろうというツッコミはさておき、スーツが改良されていく行程が男心をくすぐります。

スーツを開発するに至る動機も明確だし、本人の才能があるからこそ開発ができる。対峙する敵がXXなのも組織に身を置いていると共感できる、スーツで実現できることは子供の頃に夢見たことばかりで、秘書は美人で気が利くとなれば、サラリーマンとして憧れないわけにはいきません(笑)ロバート・ダウニー・JRの軽妙なCEOっぷりもその魅力に花を添えていて、次の公開が楽しみです。
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by dlynch | 2008-10-31 22:35 | cinema

ナイチンゲールの沈黙 | 海堂 尊

e0012194_024759.jpg『チーム・バチスタの栄光』の人気はすごいですね。映画になって、ドラマになって、そして、本屋には田口・白鳥シリーズ第2弾と銘打って、『ナイチンゲールの沈黙』の文庫本が平積みされはじめたので、手に取ってみました。

前半はなかなか楽しい。田口先生と子供たちの会話がほんわかして、でもキレがあって、少々くどめの文体も健在で、バチスタだけで終わる作家じゃないなぁと読み進めていたのに、冴子と小夜が頻繁に登場するようになってから違和感を覚え始め、加納や白鳥が出てくる頃には、脳内に疑問符が点灯。えっ?もしかして、歌声がXXでXXなわけないよねと。

でも、下巻に進む頃には、すっかりその方向で話が進んでしまったのでした。メディカル・エンターテイメントといえば、聞こえはいいけど、バチスタが本格的な医療ミステリーだっただけに、おちゃらけすぎた感がどうしても拭えず。バッカスのネタにしても、やり過ぎじゃないかなぁ。おもしろくなくなかった訳でもないので、次号に期待するかな。
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by dlynch | 2008-10-29 00:26 | book

追憶のかけら | 貫井 徳郎

e0012194_22575158.jpg激務の最中に読んでいたせいか、なかなか前に進まず、この前の飛行機の中でようやく読み終えた『追憶のかけら』。それ自体はおもしろいものの、全体の1/3に達そうかという旧仮名遣いの手記が現代人の頭にはなかなかスムーズに入ってこなかったようで。

これくらいの厚さの小説になると、相当に込みいった事情が驚愕の事実と共に明らかにされたり、作者の痛烈なメッセージがそこかしこに垣間見えたりと、読了が近づいてくると、早く終わって欲しいような、終わって欲しくないような、そんな気分になるものなんだけど、この作品については、ふーんで終わってしまいました・・。謎解きの意外性に今ひとつ説得力がないことと、最後の最後にとってつけたようなエピソードがあるからじゃないかと思うけど、どうだろう?そんな理由で、そこまでするのかなぁ。

中盤の佐脇の手記は、貫井さんが相当に勉強を積んで書いたんだろうなと思える力作で、確かに小説全体の雰囲気を盛り上げているんだけど、これが手記として存在していることの意味がどうにも薄い。その心境に至っている作者が、手記をこんなドラマティックに書くんだろうか。それに手記にまつわるエピソードがそんなんだったとは。

そこが咲都子も惚れたいいところであるにせよ、松嶋の行動にはいささかとろいところがあり、えっーそこに引っかかるなよーと思った箇所もちらほら。全体的にピリッとしない、もわっとした感じが残ったまま終わっちゃったのでした。
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by dlynch | 2008-10-27 23:03 | book

マリー・アントワネット | ソフィア・コッポラ

e0012194_06564.jpgおそらく史実としてのマリー・アントワネットに詳しかったり、思い入れのある人だと、この『マリー・アントワネット』には非難囂々なんだろうなと思うんだけど、フランス革命そのものが忘却の彼方に飛び去っている不勉強に私には、等身大の王妃の青春映画として楽しめました。

とにかく、キルスティン・ダンストがキュート。最近の彼女を見る度に『スパイダーマン』のMJのことをなんてブサイクな女優さんなんだろうと思った自分の眼力のなさを痛感しちゃうわけですが、オーストリアからフランスに連れてこられたときの心細くも凛としなければならない気高さや世継ぎのプレッシャーをオーギュストにかけないように努めるいじらしさ、ストレスからギャンブルや火遊びに走る脆さ、どれをとってもとってもキュート。本物のヴェルサイユ宮殿はもちろん、色とりどりのファッションやお菓子も見どころの一つなんだけど、別荘としてもらったプチ・トリアノン宮でのシンプルな町娘のようなドレス姿も清楚でキュート。この映画は彼女の魅力に尽きます。

ソフィア・コッポラらしく、カットの切り方がCMのようにテンポが良くて、音楽も80'sのUKを巧く使っていていわゆるスタイリッシュな作品に仕上がっているので、歴史物としてあんまり構えずに、王妃であることを宿命付けられたある一人の女性の物語を愉しみましょう。
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by dlynch | 2008-10-27 00:16 | cinema

プロヴァンスの贈りもの | リドリー・スコット

e0012194_2102644.jpg『プロヴァンスの贈りもの』というロハスな女の子が泣いて喜びそうなタイトルですが、原題は『A Good Year』。ワイン作りにおける「当たり年」の意味だそうです。原作がピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12か月』だから、キーワードにプロヴァンスを使うのは当たり前か。リドリー・スコットとピーター・メイルは30年来の友人だそうです。

人を陥れることも厭わないロンドンの凄腕トレーダーが、少年時代に夏休みを過ごした叔父のプロバンスのワイナリーを相続することになり、トラブルもあって数日を過ごすことになる。最初は高く売り払うことしか考えていなかったのに、長年ワイナリーを守ってきた使用人やとある女性との出会いが、人生にとって本当に大切なものを気づかせてくれる。

という、どこかで聞いたことのある話ではあるんだけど、風景の美しさが心を和ませてくれるので、それだけでも見る価値あり。疲労感が頂点に達してるシアトル行きの機内で観てたので、余計に沁みました。はぁーこんなところへ逃げたいと(笑)

10年以上も音信不通だったマックスが、いまさならがらに叔父さんと思い出を懐かしむのがどこか釈然とせず、せっかくのワインの謎も使われ方が今ひとつだったので、ここら辺を脚本に反映してくれたら、心の底から和めただろうなぁ。惜しい。
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by dlynch | 2008-10-25 21:04 | cinema

まちがいだらけの自転車えらび | エンゾ早川

e0012194_232185.jpgさてさて自転車ネタが続きます。昔から何かに興味を持つと関連する書籍や雑誌を読み漁る癖があり、この『まちがいだらけの自転車えらび』そんな行動パターンから手に取った一冊。

タイトルが巨匠・徳大寺有恒の全34冊の名著(うち17冊が私の本棚に並んでたりして)のパクリなので、あれと同じように最新のロードバイクを一台一台、丁寧かつ独自の世界観でレビューしているのかと思いきや自分の思い込みと自分が好きな世界の取り巻きをつらつらと書き連ねているだけなので、カンパで組んだ台湾製ではないGIOS以外のロードに乗っている人には、とくにGIANTやTREKが好きで乗っている人は気分を害すだろうなぁという、稚拙、そしてオタクな評論書です。言ってることが矛盾しているところも多々ある。

とはいえ、そういう彼の持論を笑い飛ばせる余裕のある人にはなかなか興味深い内容であること事実。確かに軽ければ全て良し的な風潮はどうかと思うし、自転車はメインテナンスが命でもあるので、スキルもないのに安いからといってネットで買うのは勧められないし。それに、これを読んでから、無性にクロモリのロードが欲しくなっちゃったし。貯金するかなぁ。

それにしても、最近はちょっとしたロードブームですね。もちろん、TARZANの『カラダがよろこぶ自転車』は寝床で読んでいます。
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by dlynch | 2008-10-22 23:25 | book

selleITALIA SLK Gel Flow

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30分程度の通勤も終盤にかかると、どうにもおケツが痛い。尿道のしびれとかではなく、臀部が押され続けて痛い感じ。乗り方に問題があるのかとも思うのだけれど、男の子としては、カスタマイズをしてみたくなり、ネットを中心にサドルを物色。

そこで行きついたのが、selleITALIA SLK Gel Flow。いかにもしなりそうなカットアウトのデザインにまず心惹かれ、Gelが入っていれば乗り心地もいいんだろうと推測し、ついでにシートポストもSELCOF/90というカーボンへ変更。しめて24,020円なり。
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見た目はカッコよくなったんだけど、肝心のおケツへの影響はそんなに変わらない・・かな。むしろクッション性は前のサドルの方がいい。震動は確実に減ったけど。ただ、これを機会にあまりサドルに加重をかけないように(でーんと座らないように)走ってみたら、なかなか快適なので、走り方に効能があったのかも。今の走りでいいのか、今度ショップのお兄さんに聞いてみよう。
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by dlynch | 2008-10-19 17:57 | sports

ジャンパー | ダグ・リーマン

e0012194_1740558.jpg大絶賛というわけでないけど、つまらなくなくはないという中途半端な『ジャンパー』でした。公開時が微妙なヒット具合だったので、そんなもんかなと思ったらそんなもんだったという、良くも悪くも内容が興行に反映されてた感じ。

空間から空間を瞬間的に移動できる特殊能力を持っちゃったら人はどうするか?あんなことしちゃうし、こんなことしちゃうよね?という小市民的な願いをヘイデン・クリステンセンが叶えてくれます。若いくせに渋みがきいているので、嫌みな感じがなかなか似合う。テレビで洪水のニュースが流れたところでどこ吹く風。世界平和のことなんて微塵も考えないその姿勢は、ある意味清々しいいんだけど、対立するパラディンの立ち位置が今ひとつはっきりしなくて、中盤から話がグダグダしちゃうのが残念。あと、ミリー役の女優さんが可愛くない・・。キルスティン・ダンストと同じで、おれさまの眼力不足?

ジャンプするシーンはとにかくカッコイイです。VFXをとても効果的に使っていて、そこはさすがにハリウッド。ジャンプのアイディアもいい。スフィンクスの頭の上でひなたぼっこしてみたいなぁ。
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by dlynch | 2008-10-18 17:40 | cinema

サウスバウンド | 森田芳光

e0012194_1746340.jpg先ほど帰国しました。自分の中では、ついさっきシアトルのスタバでブログをアップしたばかりなので、なんだか変な感じ。

久しぶりのレビューは映画の『サウスバウンド』原作を読んだのはもう1年も前のこと(こうやってブログに残しているとそういうことが分かる)。あの爽快感たっぷりの物語がどんな風に料理されるのかと期待を込めたんだけど・・裏切られました。

物語はイマイチでも役者が良かったと評することが多いけど、これはどちらもだめだめ。とくにトヨエツの一郎はなんだかなぁの一言。あれではただごねてるだけの偏屈なオヤジで、存在感にも迫力にも欠けるし、最後はただ子供を見捨てるだけにしか見えない。おまけに、原作で良かった二郎の視点が映画ではまるで反映されてなくてこれもちょっと・・。ところどころ地元の人も出ていたようだけど、これも商業映画としては失敗じゃないかと。唯一よかったのは松山ケンイチの新垣巡査かな。ベニーさん・・いらない。

原作で功を奏していた前後半も映画ではまるで生かされて無くて、前半の東京でのエピソードにほとんど意味がない(なんで、中野から浅草に変更したんだろう?)。映画が原作を超えることはなかなかないようです。残念。
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by dlynch | 2008-10-16 22:18 | cinema

激務の中、シアトルへ

夏休みが終わってからの2週間は、これまでの人生で最も忙しかったんじゃないかと思われるほどの多忙を極めてました。そして、一息ついたと思ったら、2泊4日の強行軍でシアトルへ。いまは仕事を終え、帰国便待ちの空港です。
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ホテルからオフィスへ向かう道すがら。心と体に余裕があったら走りたかった。
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お約束のPike Place Market。間隙を縫ってクラムチャウダーを食べてきました。シアトルらしく今日も曇天。
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by dlynch | 2008-10-16 03:55 | travel