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交響詩篇エウレカセブン | 京田知己

交響詩篇エウレカセブン | 京田知己_e0012194_17394535.jpg予約リストを消すのを忘れてたためにたまたま『交響詩篇エウレカセブン』が録画されてたので、何となく見始めたんだけど、これがおもしろいのなんのって、25年ぶりに自分史上最高のテレビアニメを更新したかも。

一言で言えば一人の少年が成長していく物語り。
Boy meets Girlで始まって、その恋愛模様を軸に、SFアニメらしい謎があって、自問自答があって、家族ドラマがあって、男と男の友情があって、女と女の友情もあって、男女の愛もありと、少年が成長していくのに欠かせないエピソードが散りばめられてる。

子供の頃、ロボットアニメを観て思ったことありませんか?
戦争だから、敵だからって、次々と敵方のロボットを粉砕して喜んでる主人公はなんて残酷な人間なんだろうって。敵を倒すということはどういうことなのか。それに対する回答がきちんと描かれているのが、この作品で一番好きなところです。

モーリス、メーテル、リンク、あるいはチャールズとレイ、ジョブスとウォズといった登場人物のネーミングやサブタイトルのあからさまな引用にはときどきニヤリ。ray=outやデューイの演説のようなメディア戦略がアニメ(子供向けであるはずの)に取り入れられるのは新鮮。

絵のクオリティも高く、戦闘シーンもかっこよく、テクノ系の音楽もいい。この作品にはアニメーションのいいところがつまってる。アニメはあくまでもジャンルの一つ、ジブリピクサーが好きという非オタクな人も楽しめるはず。

「ねだるな。勝ち取れ。さすれば与えられん」まったくそのとおりだよな。
by dlynch | 2006-10-21 17:48 | teevee
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