このブログを始めて4作目になるシリーズ最新作
『千里眼 背徳のシンデレラ』はやっぱり機中で読みました。とはいえ上下巻で1200ページを超える大作。読み終えたのは大晦日の実家のおこたの中でした。
・・でも、正直なところ千里眼シリーズの中ではイマイチだったかな。過去の歴史的な大事件と友里との関係、その友里、マリオン、ダビデのメフィストでの過去、時事問題の採り入れ、執拗なまでに細かい背景描写、前半で散りばめている伏線のつながりなどなど、それはもう見事なエンターテイメントとしか言いようがないんだけど、広げすぎた風呂敷を閉じきれなくて、中身がはみ出している印象がどうにも拭えない。とくに、メフィストの神格化はやり過ぎじゃないかと。そんなにすごい組織なのに、あれは?これは?という手抜かりも多いんだよね。
今回のカバーモデルになってる
釈ちゃんは確かに岬美由紀のイメージに近いね。少なくとも
水野美紀よりもあってる。これで知性を感じさせてくれると完璧なんだけど。それにしても、下巻の写真はもうちょっとナントカならなかったのかな?風俗誌の表紙みたいんじゃない?