『キング・コング』って、もの悲しいお話だったんですね。「巨大ゴリラ!? NYで暴れる!!」みたいなパニック映画を勝手に想像してました^^;
何よりも見事なのはキング・コングの表情。CGなのか着ぐるみなのかは分からないけど、とにかく作り物には違いない巨大ゴリラには「顔」がちゃんとあって、人であるアンと確かに交流している。夕日をバックにしたシルエットもそう。そこには存在感がある。迫力満点の恐竜との戦いは確かにものすごいVFXなんだけど、30年代の空気感を醸し出しているNYとか、スカル・アイランドの物々しさとか、そしてキング・コングとか、よくもまあCGであれだけの表現ができるもんです。ただただ脱帽。
惜しかったのは3時間を超える上映時間。あれ?これキング・コングだよね?という前半部分は後半につながっていくところも多いので仕方ないとして、スカル・アイランドでの恐竜や昆虫のCGはカットしてもよかったのでは?そして、どうしても突っ込んでおきたかったのは、振り回されても、飛ばされても、たいした傷もしてなければ、さほど服も汚れていないナオミ・ワッツ。それにあんなにブンブン振り回したら、首の骨折れるか、少なくとも失神しますって。