DVD借りるほどでもないかなと思ってた
『あらしのよるに』がテレビ放映されてたので観てみました。映画をデジタル放送で観ると本当にきれい。DVDなんて比較にならない。音声も5.1chで入ってくるし、鬱陶しいCMさえ入らなければねぇ・・。
さて、そんな『あらしのよるに』ですが、好きな人には申し訳ないんだけど、好きにはなれないというか、正直嫌いな作品。観ていて苛ついたり、ぞわっとしちゃいました。
本来、捕食の関係にあるオオカミとヤギの友情を伝えたかったんだろうけど、そもそも何故この2匹がお互いの仲間を捨ててまで、メイに至ってはお祖母ちゃんを捨ててまで、友情に走ったのかが分からない。あのあらしのよるのエピソード程度の結びつきでは、顔を合わせた瞬間にガブはメイを食べるだろうし、メイは逃げると思うんだけど。その後の友情を育むところでもそれは伝わってこなかったし、メイはなにやら友情を押しつけてるし、二人の会話は友情の確認に終始してる、で、その友情がときどきあらぬ方向に倒錯するので、ぞわっとしちゃう。
決定的に嫌いになったのは、雪山で遭難したときに、メイがガブに頼んだ一言。あれをセリフとして語らせちゃうのは絶対におかしい。ヤギはダメでも野ねずみはOKなの?と子供に尋ねられたら、ギサブローさんはどう答えるんだろう?