続いて
『千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮』。松岡さんは時事ネタを採り入れるのが得意というか、あざといというか建築中の六本木ミッドタウンを横目にこの作品を執筆したそう。ま、ちゃんとミッドタウンである必然性は描かれてます。
ここでは前作よりも由愛香と藍、とくに由愛香との関係を主軸に物語が展開し、美由紀をライバル視する由愛香が美由紀のお節介ともいえなくはない人助けにどう心が動くかが見所の一つ。それにしても美由紀ちゃんは、よくぞここまでピュアな無償の愛を捧げられるよねぇ。そこが彼女のキャラクタの魅力ではあるんだけど、妬むとか嫉むとか威張るとかひけらかすとか誇るとか、そういった感情はないと、ヒトとして少し不気味に感じちゃう。
ネタバレなのでここから反転>> ところで、
今回はマインドシーク絡みのエピソードは一切なし。『千里眼の水晶体』が意味ありげな終わり方をしたので、どう絡んでくるのか楽しみにしてたのに。